細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『RED』はレッドではなく、リタイアしたが、かなり危険な連中のこと。

2010年11月24日 | Weblog
●11月22日(月)15-30 京橋<テアトル試写室>
M-145 『RED』< Retired Extremely Dangerous> (2010) summit + Disney
監督/ロベルト・シュヴェンケ 主演/ブルース・ウィリス ★★★☆☆
リタイアして年金生活している元CIAの機密エージェントのブルースの家が、突然武装集団に襲われた。
老人養護施設にいた元上司のモーガン・フリーマンの協力で、その暴挙はCIAの秘密グループだとわかる。
80年代に南米グァテマラでのミッション機密がもれて、ブルースの存在が政府の邪魔になったらしい。
恋人にも危機が迫った彼は、旧友の連中に声をかけて、秘密暗殺部隊の殲滅に奮闘する。
ちょいと「オーシャンズ11」に似た発想だが、元CIAのトラブルとしては「ザ・シューター/極大射程」にも似ている。
要するに、邪魔者となったオヤジたちの生き残りサバイバル・リベンジなのだ。
勝手知った内部事情だから、組織への潜入も手慣れたもので、多少コミックなご都合主義は、もともとコミックの映画化。
だから「ダイハード」並のアクションも、どこかユーモラスで笑える。
とくにジョン・マルコヴィッチの悪のりぶりが、いかにもベテランのお遊び感覚。
おまけに「クイーン」のヘレン・ミレンまでが、白いドレスにマシンガンを持って撃ちまくる爽快感はクレイジーでいい。
主役全員がシニア・グループでアンチCIAなのは、ちょいとワンサイド・ゲームだが、それもご愛嬌。
悪役捜査官で、ひとりカール・アーバンが孤軍奮闘している。
ま、「エクスペンダブル」のコミック版としては、おしゃれに楽しめる。

■ライトライナーが意外に伸びてフェンスまでのツーベース。
●2011年1月29日より、全国ロードショー