細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『ウォール・ストリート』金融危機を乗り越えるのは、愛。

2010年12月03日 | Weblog
●12月1日(水)12-45 六本木<FOX試写室>
M-149『ウォール・ストリート』Wall Street (2010) fox
監督/オリバー・ストーン 主演/マイケル・ダグラス ★★★☆☆
1987年の話題作『ウォール街』でアカデミー主演男優賞受賞のマイケル・ダグラスが、監督のオリバー・ストーンと共に作った後日談。
刑期を終えて出獄した白髪のマイケルは、その後疎遠だった娘のキャリー・マリガンと再会するが冷たい。
そこでボーイフレンドで金融マンのシャイア・ラブーフに接近する。
そして彼の会社がリーマン・ショックで倒産したのを期に、巨大マネー組織のからくりを伝授する。
国際資産の動向に敏感な方には、非常に興味あるテーマだろうが、そうではない当方はほとんど別の世界。
だから離散した家族の修復ドラマとして眺めた。
主役も監督も、それだけ年を取った分、気怠いメロドラマになっていて、娘の言動で再び崩壊寸前。
事件前にスイスの銀行で洗浄していた資金が戻って、どうにかハッピーエンドとなるが、先は暗い。
まさに、いまの金融状況のように、明確さのないラストが象徴的だ。
偶然出会ったチャーリー・シーンが、すっかりオヤジ顔していて、笑ってしまった。

■飛距離のあるセンターフライだが、フェンス直前でスーパーキャッチ。
●2011年2月4日より、TOHOシネマズ日劇などでロードショー