細越麟太郎 MOVIE DIARY

最新の映画情報や批評を掲載します。

●『かぞくはじめました』のマジな家族ゲーム。

2011年01月20日 | Weblog
●1月19日(水)13-00 内幸町<ワーナーブラザース試写室>
M-007『かぞくはじめました』Life as We Know (2010) warner brothers
監督/グレッグ・バーランティ 主演/キャサリン・ハイグル ★★★☆
それぞれの親友から紹介されたブラインド・デイトは散々だ。
お互いにムカつく相手なのだから、生理的に一緒にはいられない。
ところが、紹介してくれた夫婦が交通事故で亡くなり、生まれたばかりの女児が残った。
遺族に引き取り手はなく、両親の遺志で、この最悪のカップルが、赤ちゃんの面倒をみる羽目になった。
「スリーメン・アンド・ベイビー」は男三人の子育て喜劇だったが、こちらは事態が深刻だ。
仕事が忙しい上に、嫌な奴との共同生活は、当然、地獄となる。
「赤ちゃんはトップレディがお好き」のように、スマートな話じゃない。
主演と制作も兼ねたキャサリンは、母親もプロデューサーに入れて、この設定に真剣に取り組んでいる。
だからコメディというよりは、お気の毒なホームドラマ。
食事、排泄、病気、などなど、子育ての苦労は、たしかに笑い事じゃない。
その責務に徹した作品として、意外に真面目な作品になっているのが、好感は持てた。
赤ちゃんの欲しいカップルには、必見の出産準備講座だ。
そして婚活中のひとには、ヤな奴でも、我慢、ガマンを諭す作品として、お勧めだ。

■ねばって、ファールの末にフォアボールだな。
●3月26日より、シネマート新宿などでロードショー