●『２月の新作試写ベスト４

●２月に見た新作試写ベスト４

１／『キラー・インサイド・ミー』（マイケル・ウィンターボトム）主演／ケイシー・アフレック　★★★★☆
　　ノワール小説の鬼才ジム・トンプスンの原作を、当時の５０年代の設定で再現したバイオレンスの連鎖。　

２／『ザ・ファイター』（デヴィッド・O・ラッセル）主演／マーク・ウォールバーグ　★★★★
　　貧しい家庭に育ちながら、喧嘩兄弟の不屈の闘魂で、ボクシングのチャンプになるまでの壮絶な兄弟愛。

３／『ビューティフル』（アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトウ）主演／ハビエル・バルデム　★★★☆☆☆
　　余命わずかの末期がん男が、自堕落な生活のなかで、少しずつ人生の意味と価値を見いだして逝く雄々しさ。

４／『ツーリスト』（フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク）主演／ジョニー・デップ　★★★☆☆☆
　　ベニスへの観光旅行でスパイ戦に巻き込まれた見知らぬカップルの、古典的なタッチで再現したラブ・サスペンス。

★その他には、「お家をさがそう」「ゲンスブールと女たち」「キッズ・オールライト」などが面白かったデス。

●「キネマ旬報」誌上での、アカデミー賞の予想では、『英国王のスピーチ』の作品賞他は当てましたが、監督賞の
デビッド・フィンチャーだけは残念ながら外しました。弁解は同誌の今月２０日発売号を読んでください。