●3月24日(木)13-00 京橋<テアトル試写室>
M-032『エクレール/お菓子放浪記』Eclair (2011) プリズム/日
監督/近藤明男 主演/吉井一肇 ★★☆
西村滋の原作は、彼の戦争戦後の混乱期を生き抜いた少年時代の追想だ。
孤児院を脱走して、様々な体験を通して、飢餓からの脱出をしたプロセスが再現される。
爆撃などのイメージ映像もチープだが、闇市の再現はもう結構。
タイトルの甘い印象の洋菓子の香りとは、ほど遠い苦い昭和の回想録なのには閉口した。
今回の地震と津波で大被害を被った宮城県石巻でのロケーションが妙に哀しい。
これは強く生き延びようとした善良な<ひとりの少年の映画>で、大人達はすべて単純な傍観者。
善き人々のスケッチは多彩だが、演出は淡白で軽すぎに見えて、とても感動はない。
むしろストーリーに振り回されて、段取りだけの軽いテレビドラマの印象を受けた。
地域活性のための映画作りはいいが、基本的に良質な人間の作品に挑戦して欲しかった。
■強打したもののサードへのファールフライ。
●5月21日より、テアトル新宿でロードショー
M-032『エクレール/お菓子放浪記』Eclair (2011) プリズム/日
監督/近藤明男 主演/吉井一肇 ★★☆
西村滋の原作は、彼の戦争戦後の混乱期を生き抜いた少年時代の追想だ。
孤児院を脱走して、様々な体験を通して、飢餓からの脱出をしたプロセスが再現される。
爆撃などのイメージ映像もチープだが、闇市の再現はもう結構。
タイトルの甘い印象の洋菓子の香りとは、ほど遠い苦い昭和の回想録なのには閉口した。
今回の地震と津波で大被害を被った宮城県石巻でのロケーションが妙に哀しい。
これは強く生き延びようとした善良な<ひとりの少年の映画>で、大人達はすべて単純な傍観者。
善き人々のスケッチは多彩だが、演出は淡白で軽すぎに見えて、とても感動はない。
むしろストーリーに振り回されて、段取りだけの軽いテレビドラマの印象を受けた。
地域活性のための映画作りはいいが、基本的に良質な人間の作品に挑戦して欲しかった。
■強打したもののサードへのファールフライ。
●5月21日より、テアトル新宿でロードショー