●9月14日(水)13−00 目黒<ウォルト・ディズニー試写室
M−112 『ミッション;8ミニッツ』Source Code (2011) summit / buena vista
監督/ダンカン・ジョーンズ 主演/ジェイク・ギレンホール <94分> ★★★☆☆
疾走する電車の車内で目を覚ましたジェイクは、周囲の状況が掴めない。
トイレに行って、自分の顔を見たら、それは知らない男の顔。
自分はアメリカの兵士で、アフガンでヘリコプターで戦闘中だった筈なのに、所持しているIDカードも別人のもの。
何だこりゃ。気が狂ったのか。?????。
ハリウッド好みの、心理倒錯サスペンスの映像レトリックである。
そして列車は8分後にシカゴ郊外で爆破されて、フェイドアウト。
ところがジェイクの意識は元に戻っていて、8分前から事態を修正しろ、という指令なのだ。
そして爆弾を処理してテロリストを逮捕するのが、彼の指名なのだ。
ああ、これはフィリップ・D・ディックの「マイノリティ・リポート」のような、予知サスペンスらしい。
と、自分のアタマを切り替えないと、この映画は収拾がつかなくなり、フォローできなくなる。
つまりは、<アタマの体操>サスペンス。
ま、「ジョニーは戦場に行った」と「影なき狙撃者」のアレンジと思えば判りやすい。
さすがデヴィッド・ボウイの御曹司が監督とあって、暴走気味の無理はあるが、面白いテロ防止サスペンスだ。
人間の知能は、死の8分前までは機能している、とか。
あなたの、8分後も試される。
■ライトのファールライン上に落ちたフライで、ビデオ判定でもめたがヒット。
10月28日より、全国ロードショー