細越麟太郎 MOVIE DIARY

最新の映画情報や批評を掲載します。

●『ニューイヤーズ・イブ』恋のカウントダウン狂想曲。

2011年12月16日 | Weblog

●12月15日(木)10−00 内幸町<ワーナー・ブラザース試写室>
M−157『ニューイヤーズ・イブ』New Year's Eve (2011) warner brothers / new line cinema
監督/ゲイリー・マーシャル 主演/ヒラリー・スワンク <125分> ★★★☆
マンハッタンのブロードウェイでの新年カウントダウンは、すごい人気がある。
毎年、この瞬間を楽しむために、必ず出かける友人も東京にいる程だ。
この映画は、ニューヨークのフィルムコミッションのバックアップで完成した、その夜の再現ドラマ。
従って、群衆と花火の瞬間は、去年のイブに、ちゃんと今年用に(2012)の表示をして撮影されている。
つまり、徹底したニューヨークの観光PR映画映画。しかも壮大なスケールだ。
だからNYファンのわたしなどは、ついつい点も甘くなる。
スターも主演クラスが18人出演。8組のカップルが入り乱れるコンプレックス・コメディだ。
あまりにもエピソードが多いので、見ていても人物関係が混乱するが、そこはベテラン監督。
末期ガン患者役のロバート・デ・ニーロの看護婦がハル・ベリーだから、「ER」の特別盤のようだ。
むかしモンローも出演した「人生模様」という、O・ヘンリーのニューヨーク年末ストーリーのオムニバスがあった。
あれには遠く及ばないが、派手な混雑のタイムススクエアの裏通りに、ちょっと寂しいシーンもあって、嬉しい。
そして、あのスクエアに、わがフランク・シナトラの「ニューヨーク、ニューヨーク」が流れる瞬間は、ついホロリ。
ま、この暮れの限定エンターテイメントとしては、見て損はない。

■大きなセンターフライを、野手がファンブル。好運なヒット。
●12月23日より、全国ロードショー