細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『ジョイフル・ノイズ』の圧倒的な聖歌隊ミュージカルの快感。

2012年04月14日 | Weblog

●4月13日(金)13−00 内幸町<ワーナー・ブラザース映画試写室>
M−046『ジョイフル・ノイズ』Joyful Noise (2011) warner brothers / alcon entertainment
監督/トッド・グラフ 主演/クイーン・ラティファ <112分> ★★★☆
タイトルの意味は「歓喜の騒音」ではなくて、全米の聖歌隊の歌唱コンテストの名称だとか。
各都市には多くの教会があるが、その教会所属の聖歌隊というのは、すべてボランティア。
古くはビングの「我が道を往く」から、ウーピーの「天使にラブソングを」など、聖歌隊の映画は多い。
あの「ブルース・ブラザース」も傑作だった。
ジョージア州の小さな町の聖歌隊も、町の不況で元気がない。
それでもクイーンと、ドリー・パートンは音楽好きの若い信者を集めて、ロスの全国大会に出場しようと励む。
まさにあの秀作「ブラス!」と同じ発想。でもこちらはアメリカン・カントリー。
もともとマイケル・ジャクソンやポール・マッカートニーの曲は賛美歌になる曲想のものが多い。
だから迫力のビートに乗せたコーラスで聞く曲のメドレーは、まさにミュージカル。とってもコンサートのように愉しい。
ラストの決勝戦で、大衆のノリが悪いのを察知したラティファは突然、スライ&ファミリー・ストーンの名曲に切り替える。
かくして、めでたく聴衆は熱狂するが、思わずこちらの足もリズムに同調する。
ぜひ、サウンドのいいシアターで楽しんで頂きたい、ミュージカルだ。
「シカゴ」でオスカーを受賞した、クイーン・ラティファが、本来の魅力を炸裂させるのが、とても嬉しい。
そうそう、あのクリス・クリストファーソンも久々に唄って聞かせる。


■ファールで粘って、とうとうフォアボール。
●4月28日より、シネマート新宿などでロードショー