●4月17日(火)13−00 目黒<ウォルト・ディズニー映画試写室>
M−047『ソウル・サーファー』Soul Surfer (2012) enticing entertainment / island film
監督/ショーン・マクナマラ 主演/アナソフィア・ロブ <106分> ★★★☆
ハワイの海でサーフィン中に、鮫に襲われて左腕を失った女性サーファーの復活の実話。
もしこれがフィクションならば、ただの青春根性映画だろうが、実話というのが大きい。
カウワイ島に住む陽気なサーファー家族。
地区のサーフィン競技会に出場すべく練習中に、突然の災難にあった13歳のベサニーは緊急搬送された。
かろうじて命はとりとめたものの、医者は彼女の精神的なショックの大きさを気遣った。
しかし、彼女は退院した直後も、片腕で海に向かった。
シナリオは特に精神的な葛藤を描くでもなく、淡々と復帰して行く姿をドキュメント・タッチで追う。
それが映画としては、実にサラリとして、屈託のないファミリー映画として、ごく健全だ。
ま、ことの重大さを厳しく描かれても閉口するが、それは実に軽いノリなのがよろしい。
よく晴れたハワイの海と、勇気あるサーファーの姿を見る、実に健全な根性実話ではある。
見事なパイプラインの映像も、サーフ映画ファンには魅力。あのヘレン・ハントも母親役を好演している。
それにしても、片腕のないサーフィン映像を、よくぞここまで処理できたもの、と、余計な感心もした。
そこがハリウッドの技術の凄さだろう。アカデミー特殊効果賞ものである。
■左腕のデッドボールで出塁。
●6月9日より、全国ロードショー。