細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『崖っぷちの男』の狂言自殺に騙されるお騒がせサスペンス。

2012年04月25日 | Weblog

●4月24日(火)13−00 目黒<ウォルト・ディズニー試写室>
M−050『崖っぷちの男』Man on a Ledge (2012) summit entertainment / buena vista
監督/アスガー・レス 主演/サム・ワーシントン <102分> ★★★☆
ニューヨークのマディスン街にあるルーズベルトホテルの21階の窓から、飛び降りようとしている男サム。
なぜ彼は自殺しようとしているのかが、フラッシュバックされる。
彼は警察官だったが、窃盗容疑で服役中。
父の葬儀で仮出所中に逃亡して、このホテルの窓から出た。
テレビで中継される騒ぎの中、ご指名の女性交渉人が説得にあたる。
しかし、この男には自殺の意志はなく、説得の時間を引き延ばそうとするようだ。
それ以上は、このミステリーのネタばらしになるので遠慮するが、どうも狙いが複雑すぎる。
だいいち、入獄中に、これだけ緻密な計画と準備がどうして出来たのだろう。
自分を罠に仕掛けた宝石業のボスに復讐するにしては、どうも作戦が欲張りだ。
「アバター」のサムも、スーツは似合わないし、芝居もイモ臭く、名優エド・ハリスもクサい。
つまり、演出が撮影の段取りに翻弄されてか、肝心に人間的な部分が出て来ていない。
アイデアを欲張りすぎたハリウッド・エンターテイメント。またも崖っぷち。
このホテル。10年くらい前に泊まったことがあるので、懐かしくて☆をプラスした。

■初球狙いのヒットはいいが、セカンドを狙って憤死。
●7月7日から、丸の内ルーブルなどでロードショー