●7月4日(水)13−00 築地<松竹本社3F試写室>
M−078『セイフ』Safe (2012) I M global / automatic
監督/ボアズ・イエーキン 主演/ジェイソン・ステイサム <94分> ★★★☆
タランティーノ映画のローレンス・ベンダーの製作だから、アクション・バイオレンスには金をかけている。
しかもあの怪優ケビン・スペイシーも製作に絡んでいるから、B級狙いでも上等だ。
「セイフ」とは、安全の意味よりも、ここでは「金庫」のことだろう。
中国マフィアとロシアンマフィアは、いまやニューヨークを分断する地下勢力だが、その抗争が激化している。
多額の埋蔵金の眠る金庫の暗証ナンバーは、CPで解読されるので、新しいコードを中国人の天才少女に暗記させる。
そして、その少女の誘拐を廻って、マフィアの対立が深まる。
アイデアはヒッチコックの「三十九階段」に似ている。
失意の末に地下鉄自殺も考えていた落ち目のジェイスンは、その天才少女の危機を偶然に救い、勝手にボディガードとなるのだ。
背景には当局の闇グループも暗躍しているから、ストーリー展開は、あの「レオン」にそっくり。
ただ中国人少女に魅力がないので、ナタリー・ポートマンのようにはいかない。それが減点ポイント。
ジェイソンは、完全にブルース・ウィリスの<シマ>を、ここで勝手に凌駕している。
ま、彼としても、上等な暴れ場所を見つけて、存分に暴れまくる痛快アクションだが。
■痛烈な強打がピッチャーを強襲してボールは転々のヒット。
●10月13日より、丸の内ピカデリーなどでロードショー