●7月6日(金)13−00 渋谷<ショウゲート試写室>
M−079『コロンビアーナ』Colombiana (2011) europacorp / tf1 films / canal+
監督/オリヴィエ・メガトン 主演/ゾーイ・サルダナ <108分> ★★★☆
南米コロンビアの麻薬組織での抗争で、目の前で家族が殺されろのを目撃した少女カトレアは脱出。
密集した白い貧民街を逃げ回り、下水溝に滑り込むスポーツ感覚が冴える。
メモと情報チップを飲み込み、アメリカ大使館に逃げ込んで救助を要請し、叔父のいるシカゴに飛ぶ。
それから15年。ただただ復讐するために鍛えられた彼女は、暗殺者として甦る。
まさに「キルビル」のフレンチ・バージョン。
しかし「ニキータ」や「レオン」のリュック・ベッソンがプロデュースなので、かなりスタイリッシュだ。
鍛えられたスレンダーな肢体。あの「アバター」のゾーイが美しい素顔で暴れ回る。
どこであれだけの銃器を調達したのか、警察内部の構造や牢獄へのダクト通路を調べたのか。
どうも都合の良すぎる設定の連続は気のなるものの、そんなことはおかまいなしに復讐は続行していく。
先日見た「エージェント・マロリー」とも似通っているが、こちらの方が、コマーシャライズしているのは、ベッソンの趣味だろう。
とくに複雑な人間関係もなく、ストレートなリベンジ・スタイルはまるで西部劇の法則。
その分、ごくごく気楽に楽しめる女性アスリート活劇だ。
まさに強い女性の時代を駆け抜けるアクションは爽快だが、見てる方が疲れる。
■右中間の浅い当たりでも、猛然とセカンドにスライディング。
●9月1日より、新宿バルト9などでロードショー