細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『ディラン・ドッグ/デッド・オブ・ナイト』古風な私立探偵のモンスター退治。

2012年10月23日 | Weblog

●10月22日(月)13−00 六本木<シネマートB−1試写室>
M−126『ディラン・ドッグ/デッド・オブ・ナイト』Dylan Dog (2010) Long Distance films / hyde park entertainment
監督/ケヴィン・マンロー 主演/ブランドン・ラウス <106分> ★★★
イタリアで人気のグラフィック・ノベル・シリーズの映画化。
「ターミネイター4」や「カウボーイ&エイリアン」などのVFXチームが特殊映像を担当したという、おとなのコミック・アクションだ。
旅の疲れのせいか、ウトウトしながらも楽しんだが、これは一種のタイムスリップ・ファンタジー。
気怠い私立探偵のモノローグと、ダークなクライム・ノヴェルの色調が、どうも懐かしくも眠気を誘う。
そう、これは、むかし40年代に見たディック・パウエルの探偵映画のムードなのだ。
ただし、殺人事件を担当していくと、殺害された死体も、死体解剖の担当官も、どうやらゾンビ。
つまり闇の社会に暗躍しているのは、すべてがゾンビたちで、犯罪を犯すのは凶暴なエイリアンなのだった。
新規の「スーパーマン」役者、ブランドンも、まさにあのモノクロ・テレビ・シリーズの気分。
片腕を失ったゾンビのアシスタントを従えて、美女の依頼の事件を追って行く。
闇の核心に迫って行くと、ハリウッドお得意のバンパイアーやモンスターが続々と現れる。
要するに、化け物屋敷にタフなフィリップ・マーロウ気分の探偵が迷い込んだという、お遊び映画。
ま、B級であることは百も承知のエンターテイメント。
正々堂々のスチューピッド・ムービーだから、その気分で楽しむのが礼儀である。
いま、やっと気がついたのだが、もしかして探偵も、ゾンビだったのかも。???。

■ボテボテのサードゴロがイレギュラーして野手の股間を抜けて、エラー判定。
●12月22日より、シネマート新宿などで正月ロードショー