●11月10日(土)13−00 赤坂<ジャズクラブ・バードランド>
SSJ『フランク・シナトラ・ソサエティ・ビッグ・ビッグ・ビッグ・パーティ』
special guest GARY WILLIAMS show<ゲイリー・ウィリアムズ・シングス・シナトラ>
★★★★☆
シナトラ生誕97年記念の、例年のパーティが赤坂の「バードランド」で開催された。
しかし、12時の開場と同時に満席の盛況で、10分遅れで入場したら座席はなく、唖然。
どうにかステージ左横奥の、ピアニストの後ろにスツール席を用意してもらい、さっそくビールとピザなどでランチ。
初来日のゲイリー・ウィリアムズは、現在、もっともシナトライズされた歌手で、CDも好評。
いきなり15人編成のビッグバンドをバックに「オール・オブ・ミー」から盛り上がり、一気に23曲ほど。
ほぼネルソン・リドルとビリー・メイのアレンジなので、バンドの切れ味も最高の気分だ。
スイングとバラード、それに「ブラジル」や「イパネマの娘」のようなラテンもアクセントにして飽きさせない。
「カム・ダンス・ウィズ・ミー」と「カム・フライ・ウィズ・ミー」のメドレーには大喝采だ。
わたしの席からゲイリーは、2メートルほどの至近距離だが、ほとんど背中を見ていて、バンド・メンバー気分。
それでも、時々振り向いては、ウィンクをくれる気遣いを見せて、なかなかのショウマンぶりだ。
アンコールでは「ソフトリー・アズ・アイ・リーブ・ユー」のソロには、自信のほどが伺えた。
次回の再来日を約束してのステージは、久しぶりにスイング感充満の至福だった。
終了後、スツールのすぐそばにいた美人ピアニストの田中奈緒子さんとアドレス交換。
混雑したが、これもご利益だ。いいこともある。
●二次会では、シナトラ初来日の1962年6月の日比谷公園野外ステージの実況映像が90分。
何と50年ぶり。当日のわたしの姿を客席に発見して、突然のタイムスリップ。まさかガムを噛みながらのシナトラ見物とは。
うれしくて、つい当日の記憶をステージでスピーチしてしまった。失礼しました。