●12月14日(金)13−00 渋谷<映画美学校B−1試写室>
M−149『ロンドンゾンビ紀行』Cockneys vs. Zombies (2012) the tea shop & film company. UK
監督/マティアス・ハーネー 主演/アラン・フォード <88分> 提供/彩プロ ★★★☆
ロンドン・オリンピック開催の都市開発で、立ち退き命令の出た養老院では、老人達が抵抗していた。
周辺ではビルの解体工事が進み、地下室の床下から、多くの人骨が発見されたが、突然の騒音に死骸が目覚めたのだ。
そしてゾンビ達は工事現場から市街地へと行動を開始して、その老人ホームにも迫って来たのだ。
そんなこととはつゆ知らずに、混乱に乗じた強盗団は銀行から多額の紙幣を強奪したものの、彼らもゾンビに襲われる。
そして逃げ込んだのが老人ホーム。
世代を超えた彼らは、重装備の武器を乱射して、迫り来るゾンビの大群に立ち向かう。
ま、とにかく徹底したゾンビ殺戮の武力アクションで、老人たちもマシンガンを打ちまくるという異常事態。
ロンドンでは大ヒットしたという、奇想天外なゾンビ猟りアクション映画。
タランティーノの「フロム・ダスク・ティル・ドーン」を威圧するような派手な銃撃戦は呆れてしまう壮絶さ。
圧倒的な人数のゾンビを、この老人たちと不良グループが「ワイルドバンチ」のようにやっつけるのだ。
ただそれだけのBムービーだが、テレも外聞もないような、徹底したバカ騒ぎが面白い。
やたらゾンビ映画の多い時代に、これだけ徹底的に銃撃退治に徹するのも、呆れた爽快感がある。
この硝煙だらけのロンドン大ピンチに、ジェームズ・ボンド氏はどこに行っているのだろう。
■フルカウントからの強打が、ピッチャーの足を直撃し球はファールグラウンドへ。
●2013年1月12日より、ヒューマントラストシネマ渋谷などでロードショー