細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『恋のベビーカー大作戦』育児で男は本当にモテるようになるのか。

2013年07月02日 | Weblog

●7月1日(月)15−30 銀座<TCC試写室>
M−078『恋のベビーカー大作戦』La Strategie de la Poussette (2012) Sombrero films / studiocanal 仏
監督/クレマン・ミシェル 主演/ラファエル・ペルソナーズ <90分>提供/WOWOW/ポイント・セット ★★★
WOWOWの「旅するW座」という新企画で、放送に先駆けて全国で順次公開されるという新作。
フランスでは、この春に大ヒットしたというベビー騒動コメディで、これもミスマッチ・シチュエーション。
パリの売れないイラストレイター、ラファエルは彼女に振られた。
失意のどん底のときに、アパートの上階に住むシングル・マザーが入院。
その赤児を預かることになり、彼のグウタラな生活が一変する。
なにしろ乳幼児の育児生活である。当然、清潔にすべき日常はベイビー主体となり、ベビーカーは生活必需品となった。
しかし、そのことで、忘れていた人間への情感が癒されて、彼のライフスタイルも柔和に変化しだした。
ひところハリウッドではやったベビー・ムービーのパターンで、「赤ちゃんはトップレディがお好き」の逆バージョン。
たしかにキューピー人形のような赤児は見ていて癒されるし、当然、ケアしている男の人格も変化する。
1年後に再会したガールフレンドは、元カレの人格の変化で、ハートが揺らぐ。という狙い。
ただし、コメディとしては新味もないし、悪くはないが、驚きもない。
噂のラファエルも、一応難役をクリアしているが、アラン・ドロンの再来という噂ほどではないな。

■当たりそこねのファーストへの凡フライ。
●7月5日より、シネマスコーレ他で、全国順次ロードショー