細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『ウルヴァリンSAMURAI』に宿るヤマト魂の謎。

2013年08月29日 | Weblog

●8月26日(月)13−00 六本木<F0X試写室>
M−104『ウルヴァリンSAMURAI (2013) 20th Century Fox / marvel entertainment
監督/ジェームズ・マンゴールド 主演/ヒュー・ジャックマン <125分/3D> 提供/20世紀フォックス映画 ★★★
マーヴェル・コミックスの「スーパーマン」「バットマン」「スパイダーマン」などの系統の「Xマン」の経路。
ウルフマンが進化して、両手に鋭い刃を秘めたウルヴァリンは不死身のグラヂィエイターだ。
なぜかブロードウェイの人気スター、ヒュー・ジャックマンのお得意の定番キャラクター。
今回は原爆被害当時の長崎で救った実業家の葬儀に喚ばれて、このウルヴァリンが東京にやってきた。
おそらく2020年のオリンピック開催を見込んでの企画だろうが、「ワイルド・スピード」のように都心で暴れる。
ワサ者としては、話題の東京、芝増上寺でのバトル・シーンが見てみたくて試写に駆けつけた。
たしかに見慣れた斎場で、あのウルヴァリンと忍者まがいのヤクザ達との乱闘は奇異である。
ただ監督が遠慮したのか、ほとんどはセットでのCGアクションとなり、後半はハリウッド・コミックの定番となる。
あの「キル・ビル」のような堂々たるオリエンタル悪趣味は控えめで、それがイマイチ不発なのだ。
広島県福山市でのロケも、どうもあの「007は二度死ぬ」の頃と変わらないオリエンタル趣味が目立って興醒めだ。
真田広之との対決は「ラスト・サムライ」の気迫は見せるが、後半の巨大ロボットとに対決となると、ああーーまたか。
ジャパンやオリエンタル・マーケットへのサービスも、かなり具の多すぎたもんじゃ焼きのようだ。

■大きなセンターフライだが、上空で失速して伸びなかった。
●9月13日より、全国ロードショー