細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『アメイジング・スパイダーマン2』in3Dの、めまいを起こしそうな飛遊についていけるか。

2014年04月15日 | Weblog

4月9日(水)13-00 神谷町<ソニー・ピクチャーズ試写室>

M-038『アメイジング・スパイダーマン2』in 3D The Amazing spider-man 2 (2014) columbia pictures / marvel entertainment

監督・マーク・ウェブ 主演・アンドリュー・ガーフィールド <143分> 配給・ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント ★★★☆

新しいスパイダーマンの誕生秘話と、父親であった科学者が子供を隣人に預けて妻と共に亡命したのが、この新シリーズの第1作だった。

この2作目でも、冒頭で父親のキャンベル・スコットが亡命中にスパイと共にプライベイト・ジェットで事故に遭うシーンが復習として紹介される。

そうでもしないと、このようにマーヴェル・コミックの映画化ラッシュで、それぞれのキャラクターの判別もつかなくなってしまう。

今回は、ニューヨークの守護神となったスパイダーマン青年が、学校のガールフレンドとの交際の合間にも、外敵と空中戦を展開するテンポが凄まじくスピーディ。

こうなると、スーパーマンとキャプテン・アメリカと、バットマン、あのダークナイトとの区別がつかなくなるが、こちらは一番の年少組であって、その若さが魅力かも。

政治テロやエイリアンやトランスファーマー・ロボットたちと戦うわけではなく、企業秘密に関して昔のクラスメイトとの確執がテーマの底になっているのも、これが青春映画だから。

まるで<ワン・ダイレクション>のメンバーのような横顔のアンドリューも、これなりの親しみがあって、いまのアメリカンなヤングの好みのマスクなのだろう。

彼らのハイスクールの卒業式の日。プルトニュームの流出のトラブルから、蜘蛛の毒素を秘蔵するオズコーブ社のジェイミー・フォックスを救ったことが事件の発端。

その事件の際にジェイミーは、うなぎの毒素に感染してしまい、仮死状態だった彼は、うなぎの強烈な電磁波によって怪物<エレクトロ>として復活してテロ活動をする。

アカデミー賞受賞の名優だが、それからのジェイミーは完全に怪獣に変身となり、お気の毒にも、この作品では別人の姿となって悪事を繰り返して暴れ回るのだ。

10年前には、スパイダーマンがマンハッタンの高層ビルの間を飛びまわるのが快感だったが、いまではそのスピードも増大して、もはや快感ではなくなった。

結局、ゲームパソコンで進化したコミック・ファンには、もうこのスピード感でないと追随できないご時世なのだろうか。ちょいと嘆かわしい。

 

■センターオーバーの飛球が飛びすぎてフェンスに当たり、返球でセカンドアウト。

●4月25日より、全国GWロードショー