●9月のニコタマ・サンセット傑作座(自宅)上映ベストテン
❶・『秘めたる情事』58(フィリップ・ダン)ゲイリー・クーパー <VHS> ★★★★☆
妻の不祥事で上院議員の座を諦めた初老の男は、娘のルームメイトとの生涯初めての恋も、自分の老いを悟り、自ら身を引いてしまうジョン・オハラ原作の秀作。
❷・『ジュニア・ボナー』73(サム・ペキンパー)スティーブ・マックイーン <LD> ★★★★
老父の夢のために、命を賭けたロデオの賞金を投げ出すカウボーイの決断と、去り行くアメリカン・ドリームの夕焼けを描いたペキンパーのラスト・バラードに涙。
❸・『いつも上天気』55(スタンリー・ドネン)ジーン・ケリー <LD> ★★★★
戦友との10年ぶりの再会をした3人仲間は、それぞれの人生の道が別の方向だったのを嘆くが、ひとつのトラブルをキッカケにして再結束する傑作ミュージカル。
❹・『落ちた偶像』48(キャロル・リード)ラルフ・リチャードソン<DVD> ★★★☆☆☆
妻の事故死で容疑をかけられた大使館員には、その時間に恋人と密会していたという不利な事実があった。グレアム・グリーン原作を「第三の男」の前に手がけたリードの傑作。
❺・『トンプソンの逃亡』86(ジェラルド・アブラム)ロバート・ミッチャム<VHS> ★★★☆☆
停年最後の護送をした刑事の相手は、幼なじみの窃盗犯だった。気のいい友人を刑務所に護送する途中でトラブルが発生し、最後の友情を試される試練を描くバディ・ムービーの感慨。
❻・『浮き雲』96(アキ・カウリスマキ)カチ・オートホン<DVD>
❼・『砂の器』74(野村芳太郎)丹波哲郎<LD>
❽・『ドライブ』11(ニコラス・フルディング・レフン<DVD>
❾・『凶悪』13(白石和弥)リリー・フランキー<DVD>
⑩・『彼女は二梃拳銃』50(リチャード・セイル)アン・バクスター<DVD>
★その他に見た傑作は・・・
『暴力団』54・コーネル・ワイルド
『サボタージュ』36・アルフレッド・ヒッチコック
『墓場なき野郎ども』60・リノ・ヴァンチュラ
『晩秋』89・ジャック・レモン
『アリバイなき男』52・フィル・カールソン
『秘密諜報機関』61・リチャード・ウィドマーク
『白いカラス』03・アンソニー・ホプキンス
『裸の拍車』53・ジェームズ・スチュワート
『月光の女』40・ベティ・デイビス
『九月になれば』61・ロック・ハドソン・・・・といったところでした。