●7月2日(木)13-00 神谷町<パラマウント映画試写室>
M-084『ターミネイター・新起動』" Terminator/ Genisys " (2015) paramount pictures / skydance productions
監督・アラン・テイラー 主演・アーノルド・シュワルツェネッガー <126分> 配給・パラマウント・ピクチャーズ・ジャパン
公開スケジュールの関係か、大作試写のスケジュールもラッシュで、「ジュラシック・ワールド」を半蔵門で見たあと、大急ぎで地下鉄乗り継ぎ。
やっと虎ノ門で下車してから神谷町のパラマウント映画まで20分で駆けつけるというのは、バカみたいだなーーーと、自笑しつつも坂を登る。やっぱりバカだ。
高齢のせいで、息も絶え絶えでやっと駆けつけて、どうにか満席の外れで見る「ターミネイター」だが、" I’ ll be back1" とは、こちらの台詞である。
たしか1984年、という30年前に見た「ターミネイター」は、しばし沈黙のあと1997年に復活して、シュワルツェネッガーとジェームズ・キャメロンの名前を不動にした。
それからはカリフォルニア州知事という役職についたシュワちゃんは、もう映画復帰はないだろうと思っていたら、昨今カムバック。まさに「アイル・ビ・バック」なのだ。
さて、これは2029年という、15年後の近未来のロサンゼルス。しかしストーリーは複雑怪奇で、あの84年の時代にタイムスリップしてジョン・コナーの周辺も複雑に変貌していた。
つまり、この「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の人造ロボットのパワー戦争は、このシリーズをよく勉強していないと取り残されて、複雑怪奇な状況に翻弄されてしまうのだ。
おそらく、このシリーズを待望していたファンの方々には、この複雑な過去の復讐関係が理解した上で、より複雑になったスカイネットとジョン・コナーのリベンジを映画的に堪能できるだろう。
ジェームズ・ボンドやイーサン・ホークのように、時代とともに組織や敵が変わってしまうのは単純でいいのだが、この「ターミネイター]は、新起動するためには<総復習>する必要がある。
たしかに単純にストリート・カー・アクションを見ている分には凄まじい迫力があるが、深い複雑な人間関係とロボットの<友情と確執>が理解しきれていないと、この映画はやっかいなのだ。
おっと、イ・ビョンホンの改造ロボットも登場したが途中で消滅。・・・それでも、シュワルツェネッガーは、またしても「アイル・ビ・バック!」と微笑むのだ。
■サード強襲のゴロで、ファンブルする間に、きわどい判定でセーフ。 ★★★☆
●全国でロードショー中。