●7月に見た試写ベスト5
*1『ジュラシック・ワールド』制作・スティーブン・スピルバーグ 主演・クリス・ブラッド ★★★★
たしかに恐竜の数も増えたし、凶暴さもエスカレートしたが、この作品のテーマは恐竜復活よりも、アミューズメント底上げの愚かしさと群衆心理の軽薄さ。
*2『顔のないヒトラーたち』監督・ジュリオ・リッチャレッリ 主演・アレキサンダー・フェーリング ★★★☆☆☆
ナチスの残党が、まだ市民生活のなかで棲息しているという実態を、まるで探偵映画の感覚で追求する若き捜査官は、知らなかった過去の蛮行に震える。
*3『ヴィンセントが教えてくれたこと』監督・セオドア・メルフィ 主演・ビル・マーレイ ★★★☆☆
グウタラで口煩い年金老人が、隣の孤独な少年に、男というものの生き方と勇気を、身をもってハードに教え込むという、まるで西部劇のような爽快感。
*4『岸辺の旅』監督・黒沢年男 主演・深津絵里 ★★★☆☆
3年前から家を出ていた夫が突然帰ってきたが、彼は死人だった。遺された妻は夫に誘われるままに、彼の過去の心の旅路に同行して行くという癒しのファンタジー。
*5『Dearダニー』監督・ダン・フォーゲルマン 主演・アル・パチーノ ★★★☆☆
中年のポップスシンガーの手元に、昔のジョン・レノンからの手紙が遅配されたのをきっかけに、彼はマンネリな自分のライフ・スタイルを変えることにした。
*他に見た印象的な新作は
『ミニオンズ』ピエール・コフィン
『キングスマン』コリン・ファース
『EDEN・エデン』ミア=ハンセン・ラヴ
『過ぐる日のやまねこ』鶴岡彗子
『しあわせのまわり道』イサベル・コイシェ・・・などでした。