●2月の<ニコタマ・サンセット傑作座>上映ベストテン
*1・『過去のない男』02<監督・アキ・カウリスマキ>マルク・ペルトラ VHS ★★★★
深夜の公園ベンチで暴漢に殴られて記憶を失った中年男は、港湾地区の浮浪者や、救世軍の女性の助けで少しずつ記憶を戻して、復讐を遂げる感動ドラマ。
*2・『ハバナの男』60<監督・キャロル・リード>アレック・ギネス VHS ★★★★
ハバナの下町の電気屋アレックは、売れない電気掃除機のデッサンをしたところ、捜査官に新型ロケットと勘違いされるコメディで、モーリン・オハラ追悼。
*3・『アメリカから来た男』91<監督・アレクサンドロ・ダラトーリ>バート・ヤング VHS ★★★☆☆☆
イタリアの田舎町に嫁さん探しでやって来た中年のアメリカ人は、親切にアテンドしてくれた青年と仲良くなるが、実はマフィアの殺し屋だった、というコメディ。
・・・と、ここまで書いていて気がついたが、みんな<男>の映画だったのは、まったくの偶然。
*4・『ゴーストタウンの決闘』58<監督・ジョン・スタージェス>リチャード・ウィドマーク VHS ★★★☆☆
いまはシェリフをしている男には、銀行強盗をして得た大金を隠した秘密があり、当時の仲間たちがその報復のために妻を誘拐して決着をつけようと迫る秀作。
*5・『火山のもとで』84<監督・ジョン・ヒューストン>アルバート・フィニー LD ★★★☆
メキシコの田舎町で隠遁生活をしていた酔っぱらいのところに、別居中の女房がやってきて更生を促すが、運命は足を引っ張るヒューストン監督の、自白的な傑作。
*6・『私書版』96<監督・ベルナルド・ラップ>テレンス・スタンプ VHS
*7・『トワイライト』98<監督・ロバート・ベントン>ポール・ニューマン DVD
*8・『悪徳警官』54<監督・ロイ・ローランド>ロバート・テイラー VHS
*9・『湖中に消える』06<監督・ロバート・ハーモン>トム・セレック DVD
*10『殺し屋は放たれた』56<監督・バッド・ボイティーチャー>ジョセフ・コットン VHS・・・・といったラインナップでした。
●結局は、どうも出来の悪い男達の転落ぶりに共感していた2月の傑作たちでした。