●4月27日(木)13-00 六本木<アスミック・エース試写室>
M-051『ジョン・ウィック:チャプター・2』"John Wick/Chapter 2" (2016) Summit Entertainment / Thunder Road Pictures / 87Eleven Productions
監督・チャド・スタエルスキ 主演・キアヌ・リーヴス、ローレンス・フィッシュバーン <122分・ビスタサイズ> 配給・ポニー・キャニオン
試写の始まる前に、配給会社の青年が作品公開の日時を案内するかと思っていたら、意外や、「御託を並べると、向こうから殺し屋がやってくるので、気をつけて・・」とご挨拶。
なるほど、これは2年前にも事件のあった「ジョン・ウィック」の<第2章>とあって、前作で妻と愛犬を殺されて、逆襲にキレたジョン<キアヌ>ウィックの、執拗なリベンジなのだ。
ストーリーは2年後ではなくて、あの事件の直後にやってきた組織の男の「誓印」の約束を、ジョンが断ったことから組織のナンバー2の男は、いきなりキアヌの自宅を爆破してしまう。
またも災難のジョン・ウィック、つまりキアヌは、ニューヨークの裏組織であるホテル・コンチネンタルにある幹部に協力を求めるが、問題はローマにある裏組織のマフィア・コミティとの権力闘争。
というワケで、とにかく怒りのキアヌはローマに飛び、そのマフィアの首脳部壊滅に奮闘するというワケで、またしても派手なカーアクションから、ホテル内での銃撃戦となり耳がガアーンとする撃ち合い。
その修羅場の展開は「ジェイソン・ボーン」並みの、ド派手な都市部での銃器の応酬となるのだが、わがキアヌは例によって表情を変えずに、とにかくジェームズ・ボンド並に連発銃を撃ちまくるのだ。
たしか2年前の第一作では、美人のカミサンとのラブシーンもあって、明るい表情も見せていたキアヌだが、この第2作では、もう鬼気迫る殺し屋に徹して、堅い表情のまま拳銃を撃ちまくる。
どこでこれだけの銃器を手に入れているのか知らないが、とにかくローマの市街の名所旧跡の観光客などおかまいなしに銃を撃ちまくり車は破壊して、これではジェーソン・ボーン顔負け。
しかも、実におしゃれなイタリアン・メンズをドレッシーに着こなして、試写用のパンフレットが、あの<GQ>のスタイルをパクった<CQ>にしているのも、苦笑してしまう徹底ぶりだ。
とうとう「マトリックス」の仲間だったローレンス・フィッシュバーンの協力を得て、キアヌは弾が尽きると、勇ましいカンフーの空手と、ナイフを駆使して、多勢のマフィア刺客をやっつけていく。
破壊された豪邸と愛車ムスタングなど、百万長者並みの生活能力のあるキアヌは、スリムなイタリアン・スーツで颯爽と表情も変えずに奮闘する様子は、これはもう映像<コミック>の世界なのだろう。
■センター前のライナーが野手の股間を抜けて、俊足ツーベース。 ★★★☆+
●7月7日より、全国ロードショー