細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『トランスフォーマー*最後の騎士王』の全編激闘にテンションも夏バテ疲労。

2017年07月19日 | Weblog

7月12日(水)11-00 新宿・歌舞伎町<東宝シネマ5F・IMAXシアター特別披露試写>

M-079『トランスフォーマー・最後の騎士王<3D/アイマックス>』"Transformers/ The Last Knight " (2017) Paramount Pictures / Haspro.

製作・監督・マイケル・ベイ 主演・マーク・ウォールバーグ、アンソニー・ホプキンス <149分・IMAX・ビスタサイズ> 配給・東宝東和

もう、この種の<変身玩具>発想の大音響バトル映画には、さすがに興味はないが、あの新宿歌舞伎町のコマ劇場の後に出来たアイマックス・シアターとなると入ってみたい。

前夜にあった試写は気が引いてしまったが、たしか大学受験で上京して、初めてトッド・AOシステムによる70ミリ・ミュージカル『オクラホマ1』を見たのが、新宿コマ劇場だった。

その跡地に昨今オープンした複合シアターなので、ちょっと青春の名残りもあったのだが、場内はもう、あのコマ劇場の広さはなく、わが二子玉川にあるシネコンのIMAXシアターと同じ。

ま、これはただの映画青年の、初めての巨大シアターの体感を、また60年もして味わってみようという、安っぽいセンチメントなのだよ、と自覚しながら<変身映画>を体感した。

いきなり「キング・アーサー」で見たばかりの、あの「円卓の騎士」の時代の壮絶な中世戦争があり、武装甲冑をまとった騎士たちが派手な戦闘を展開していて、騎士たちは軍馬と共に駆け巡る。

これは先日見た映画の再上映かと眠くなったが、しばしの激戦のあとに現代のロンドンのシーンとなり、老バートン卿というアンソニー・ホプキンスが、その古来の騎士たちの戦いを話すのだ。

それによると、過去の1000年も前からの大戦には、いつもトランスフォーマーが実は戦闘に絡んでいて、キング・アーサーなども、実はその変身騎士たちの強力なバックアップもあった、というのだ。

しかし、その人類の守護神だったオプティマス・プライムという守護神は、異星人たちによって幽閉されていて、荒廃している現代の都会を滅ぼす使命をもって、この地球に帰還するというのだ。

ま、この映画プレスの解説を読んでいても、わたしなどの変身玩具の歴史もありがた味も、価値観も、ましてやゲーム作戦のルールも知らない人間にとっては、何が何だかわからない展開が続く。

いまやトム・クルーズに代わって、このアクション・ヒーローを演じざるをえないポジションを任されたマークは、「バーニング・オーシャン」や「パトリオット・デイ」に続いての受難となるのだ。

この作品でも製作総指揮をしているスティーブン・スピルバーグは、もともとこのシリーズのプロデュースには関わってきただけに、もう体力的な現地製作はマイケル・ベイに一任しての、自宅指示のようだ。

それだけに、あの「スターウォーズ」のシリーズを駆逐すろような巨大ロボットの大変身戦闘も、ここでは最新の特殊映像効果を駆使して、スピードとサウンドのお祭り大会は最大級の横絶さを見せつける。

だから多くのテレビゲームで戦闘経験の豊富な平成人種には、これは最高のバトル映画かもしれないが、その実戦体験のないロートル・ジーサンズには、これは異次元の映像体験のようだった。

 

■左中間のフェンスに突き刺さる豪快なライナーで、ボールも変形。 ★★★☆?

●8月4日より、全国東宝系でロードショー