細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『メン・イン・ブラック:インターナショナル』は、シリーズ番外編だ。

2019年06月23日 | Weblog

6月18日(火)10-50 二子玉川<109シネマズ・9スクリーン・RS>

M-043『メン・イン・ブラック・インターナショナル』"Men in Black:International" (2019)Sony Pictures/Columbia Presents.

監督・F・ゲイリー・グレイ 主演・クリス・ヘムズワース、リーアム・ニースン<119分・ワイド>ソニー・ピクチャーズ配給

ロクに試写も、宣伝もしないで緊急公開している、この大好きだったシリーズ3作目は、主演のトミー・リーとウィル・スミスではないところが致命傷。

ま、ウィルは売れっ子で「アラジン」に出演していたし、トミー・リーもご多忙なのか、この新作は「メン・・」ではなく、「カップル・イン・ブラック」なのだ。

若返りを狙ったのか、一応は、ブラック・スーツにサングラスの女性と、新米社員のような不器用な2人組捜査官は、組織内犯罪の摘発でロンドンに飛ぶ・・・。

という発想はともかく、あのラップのリズムのメイン・テーマもなく、サングラスもかけない若手ふたり組のコンビは、まったくシリーズの個性が似合わないのだ。

加えて上司のリーアム・ニースンも終始不機嫌でまったく場違いのままなので、せっかくの、あのシリーズの痛快なバカ乗りコメディを期待した当方の見当違い。

わけのわからないアラブ系の二人のテロリストも、ただボーッと出てくるだけでサスペンスもまく、ファンとしては別ブランド・パッケージを見せられた気分。

これだけ「MIB」のニュアンスのない新作ならば、タイトルも替えるべきじゃないのか・・・と、不快感で、クレジットも見ないで退出した。

 

■代打指名はいいとして、三球三振。 ★★

●全国公開中