細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『アウトブレイク』(95)は、今回のコロナ・ウィールス大感染を予測していたのだ。

2020年04月06日 | Weblog
●4月6日(月)10-00 二子玉川<サンセット傑作座(自宅)>
OV-58-20『アウトブレイク』"Outbreak"(1995) Warner Brothers. Punch Production
監督・ウォルフガング・ペーターゼン 主演・ダスティン・ホフマン、レネ・ルッソ <129分>レーザー・ディスク(ワーナー・ホーム・ビデオ)
ほぼ30年も前に製作公開された作品だが、「アウトブレイク」という原題で公開されて忘れていたが、これは<集団感染>という原題だった。
今回の<コロナ・ウィルス>の世界的な災害で、ふと思い出して見たのだが、これはアフリカのモターバ河川流域での、突発的な細菌集団感染がテーマ。
その河川の流域で突然に集団感染した住民たちは、皮膚病を伴って早期に死亡してしまうので、その病原菌を調べにアメリカ陸軍伝染病医師のダスティンが現地へ。
ところが、急速に伝染して、感染者は体中の皮膚のただれと発熱に、異常な呼吸困難となり、伝染して数日で亡くなってしまうという、重大な疾患なのだ。
その病原菌を撒き散らしていたのは、インフルエンザと同じような症状なのだが、現在の薬剤や緊急手術では回復しなくて、さすがの近代医学の従軍医師もお手上げ。
どうやら現地の密林に住む、珍種の猿が病原菌を拡散しているらしく、防御服で捕獲したそのサルを、当局の軍用機でカリフォルニアの陸軍伝染病研究所に搬送した。
しかし厳重な隔離にも関わらずに、その皮膚病による発熱の患者が研究所内に急増したために、ダスティン医師と助手のレネは宇宙服のような防御服で病原を追求する。
公開当時には、ジョン・スタージェス監督で、人気のジョージ・マハリスが主演した「サタンバグ」という、同じような伝染病原細菌のパニック映画があった。
原子爆弾の実験による<死の灰>で、集団感染死する「非常線」という、ディック・パウエルの恐怖の病原菌映画があったが、当時は実験の<死の灰>が原因で処理。
たまたま、この「アウトブレイク」は、モーガン・フリーマン、ドナルド・サザーランド、ケビン・スペイシーなどのビッグが、まだ無名で助演していたのだ。
この作品のキャスティングをしたジェーン・ジェンキンスとは、メル友なので、昨日にメールしたら、彼女も、この作品をまた見たばかりで、共感していた。
あまり嬉しくないパニック映画だが、まさか、この<コロナ・ウィールス>騒動で注目して見ることになるとは・・・。