細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『シティーハンター*史上最香のミッション』和製コミックのフランス映画?

2019年11月06日 | Weblog

10月29日(火)13-00 渋谷<ショウゲート試写室>

M-089『シティハンター*史上最香のミッション』"Nicky Larson et le Parfum de Cupidon "(2019) Axel Films Productions/M6 Films

監督・主演・フィリップ・ラショー 共演・エロディ・フォンタン <93分・シネマスコープ・日本語> 配給・アルバトロス・フィルム

もともとは、北条 司の原作によるコミック・アクションなのだが、それをフランスのスタッフが映画化したのだが、その日本語版の試写だった。

だから、せっかくフランス原版では、ジェームズ・ボンドばりのアクション活劇なのだが、日本語にしたものは、まるでテレビの俗悪コミックのようなのだ。

別に、それ自体は製作側の戦略で、おそらく日本での公開は、この日本語版なのだろうし、フランスでは当然にフランス語版で公開するのだろう。

しかし<ことばの文化>というのは、人間の生理的な反応で、つい先日公開になった日本監督によるフランス映画の、その味の違和感がどうも馴染めないまま。

という一種の不具合感がついてまわってしまったのは、わたしが、あまり洋画の日本語吹き替え版で見るのを、日常的に遠慮してしまっている固定観念のせいだろう。

作品は、まさに007もののようなスパイ・アクションを、コミックに演出している娯楽映画なので、おそらくフランスなどでは自然に楽しまれているだろう。

晴天白日の南仏を舞台にした、この連続アクションの娯楽映画をとやかく言うのはヤボなことなので、日仏友好の娯楽映画としてボーーーっと見るには、いい時間潰しか。

でも、こんなことなら、シュワルツェネッガーの試写に行った方がよかったなーーーと、ひとり暗闇で後悔してばかりの93分。

 

■ピッチャーゴロを、慌ててファーストに悪送球。★?

●11月29日より、全国ロードショー 


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