●7月28日(火)21-00 ニコタマ・サンセット傑作座
0V-127-55『第ニの機会』"Second Chance" (1953) RKO Radio Pictures Edmund Grainger Productions.
監督・ルドルフ・マテ 主演・ロバート・ミッチャム、ジャック・パランス <82分・3D/テクニカラー> RKO映画*VHS
コロナ・パンデミックのせいで、3月から閉鎖していた試写室も一部でオープンしたものの、いろいろチェックがあり、加えてハリウッド映画は休業中。
そこでオールド・ファンとしては、往年のお気に入りハリウッドB映画をDVDや、VHSで見ているものの、最近はVHSのコピー・テープが不調になってきた。
この作品は、50年代に<映画システム変革期>を迎えたRKO映画のラスト・ピクチャーとして、<立体映画>として製作された、一種の<時代の落とし児>。
結局はスリー・ディメンションも、サーカスの見せ物で終わり、フォックス社が開発した<シネマスコープ>が主流となり、哀れ、RKO映画社もこれがラストで倒産。
「第ニの機会」というタイトルは、まさにRKO映画社の復興を願っての企画だったのかも知れないが、・・・結局は「聖衣」のヒットで、消滅してしまったのだった。
だから、タイトルの意味はよく判らないが、・・ボクサーのミッチャムは見せ物ボクサーで、南米ペルーのリマで<ボクシング・ショー>をして日銭稼ぎの日々。
そこに先日ご紹介した「その女を殺せ」と全く同じテーマで、今回は当時人気のあったテクニカラー美女リンダ・ダーネルが、その南米奥地に逃げ込んで来たのだ。
結局は、そのリマの奥地にある断崖の絶壁の山頂にある観光地までの、ケーブルカーでのラスト・アクションとなり、わがミッチャムは殺し屋と対決するという定番。
その悪漢がジャック・パランスで、その怖い形相で、「シェーン」の悪役にも出ることになったが、ここでも断崖絶壁のケーブルカーで奮闘の末、落下していく。
我が青春のヒーロー、ロバート・ミッチャムは、多くのB映画で<わたしの大スター>になったが、あの高倉健さんとも「ザ・ヤクザ」で来日もしたのだった。
先日見たばかりの「恐怖の岬」のサイコパスな殺し屋もいいが、このドサ回りのショー・ボクサーも、あの時代の大ヒーローだったのだ、
■サードゴロを野手が弾いてのエラーによるヒット。 ★★★ <VHSテープ・コレクションでの鑑賞>
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