●7月31日(水)13-00 半蔵門<東和映画試写室>
M-057『僕のワンダフル・ジャーニー』" A Dog's Journey " (2019) Universal Pictures /Amblin Entertainment, Wallden Media, Reliance Entertainment
監督・ゲイル・マンキューソ 主演・ジョシュ・ギャッド、デニス・クエイド <109分・シネマスコープ>配給・東宝東和
2年ほど前にあった「僕のワンダフル・ライフ」は、主演のデニス・クエイドが、愛犬との友情で暖かい生活をおくるという、ハートウォーミング。
まだ傑作の印象が残っていたので、またスピルバーグのアンブリン作品だし、一応はデニスも出ているし、監督だったラッセ・ハルストレムもバックアップ。
と、試写状に明記されていたので、犬の大好きな当方としては、旧友にでも会うような気分で試写室に行ったのだが、・・これはかなりのトーン・ダウン。
ただでさえ、犬というのは一匹の印象が強く残って友情関係も生まれるのだが、この作品は監督も未知の新人で、とにかく犬も沢山出て来るのだ。
ま、犬を見るだけなら、近所のドッグズ・ショップに行けば、いくらでも犬に会えるのだが、この新作では沢山の犬がドラマを駆け回るので閉口してしまった。
というのも、前作で友情関係の濃かったデニス・クエイドと愛犬のベイリーが、世代交代で犬はどんどん別の犬になり、デニスも老人となってボケている。
たしかに犬の寿命は、人間ほど長くはないが、このわたしだって学生時代に実家の盛岡市の屋敷で、トータルで4匹の犬を飼い、4匹とそれぞれに友情を築いた。
でも、それは個人の心の問題であって、それぞれに多くの飼い犬とのドラマを一本の筋の通った作品にするのは、これはかなりシナリオ化が難しいだろう。
という難問を気にもしないで、この作品は愛犬がどんどんと入れ替わり、しかも犬種のタイプも変わって行くので、もうストーリーはフォローできない。
どうやら老人になったデニス・クエイドのところに、当時の愛犬の子孫が会いに現れるのが感動的なラストのポイントらしいのだが、それまでにはこちらも困惑。
■サードゴロを野手が弾いてボールはファールゾーンをコロコロ。 ★★??
●9月13日より、全国ロードショー