細越麟太郎 MOVIE DIARY

最新の映画情報や批評を掲載します。

●『チア・アップ!』で見せるダイアン・キートンの高齢チア・ガールの心意気。

2020年02月28日 | Weblog
●2月18日(火)13-00 六本木<アスミック・エース試写室>
M-016『チア・アップ!』"Poms"<Cheer Up !>" (2019) Poms Pictures LLC. Entertainment One, Sierra Pictures, Rose Pictures.
監督・ザラ・ヘイズ 製作・主演・ダイアン・キートン、パム・グリア <91分・ビスタサイズ> 配給・クロックワークス、アルバトロス・フィルムス
<チア・ガール>の存在は、多くの映画やアメフトなどのイベントで知っていたが、わが国では、それよりもバンカラ学生の応援が主流であった。
もちろん、女学生の多い高校や大学では、チア・ガールズの黄色い応援も目立ったが、あの甲子園でも、やっと最近は見られる高校なども増えて来た。
という次第で、実際にはチア・ガールの応援に浸った経験はないが、これをテーマにするという発想が、いかにも高齢となった、あの<アニー・ホール>のようだ。
あの青春のハイスクールの応援女子のテーマを、高齢者になった(往年チア・ガール)が主演作品を作るという、これもアメリカ的なテーマなのだろう。
実際にアメリカでは、高齢女子のチア・リーディング・チームがあるらしく、この作品も、その実在のグループをベースにした、ちょっと<セミ・ドキュ>の味わい。
あまり、男子の大学応援団で、その高齢化したグループの後日談というのは聞いた事がないが、このように女性だからこそ、健康維持グループとして存在するのもワカる。
あのダイアン・キートンは、「アニー・ホール」でアカデミー主演女優賞も受賞したイメージを、後年の作品でも見せているが、これがアニーの高齢化の姿と見るか。
それは映画を楽しむ側の勝手だが、インテリア・フォトグラファーとして「リザベーションズ」という、自身の写真集も1980年に出版したことのあるダイアン。
その彼女に当時、手紙を出したら、とても喜んでくれて、丁重な礼状をもらったことがあったが、相変わらずこうして<アニー>の元気な姿を見ると、また元気を貰う。

■平凡なショートゴロを、トンネル。 ★★★☆
●4月10日より、新宿ピカデリーなどでロードショー

●『アンティークの祝祭』で、ついにドヌーブが決断した最期のガレージ・セール。

2020年02月25日 | Weblog
●2月18日(火)10-00 六本木<キノフィルムズ試写室>
M-015『アンティークの祝祭』"La Derniere Folie De Claire Darling" (2019) Les Film du poisson, France 2 Cinemas. Uccelli Productions.
監督・脚本・ジュリー・ベルトゥチェリ 主演・カトリーヌ・ドヌーブ、キアラ・マストロヤンニ <94分・シネマスコープ>配給・キノフィルムズ
実にこれは、ある意味ではシリアスなテーマであって、誰でもいつかは迎える自分の死期に、自分の生きて来たコレクションを処分する訣別がテーマ。
誰でも、いつかは迎える死というのは、ただ自分の生命が終わってしまうのではなくて、家族はもちろん、自分の生きて来た<私財>というものの存在がある。
<遺産>といわれるような、普遍の価値のある不動産とか、価値観の変わらないお宝ものならば、<鑑定家>という専門家がいて、金銭化も可能であろう。
しかし個人的な趣味の品物や、日記類のようなものは、金銭的な価値もなくて<ゴミ>として残ることになり、家族はその処分に苦慮することになる。
考えようによっては、人間、誰でも迎える<死期>が判っていれば、家族とも相談するだろうテーマだが、この作品のヒロイン、ドヌーブは個人で判断する。
そして趣味で長年集めていたアンティークな置物や食器や家具などを、ある晴れた休日に、屋敷の庭に展示して即売しようという、かなり深刻なテーマだ。
それを聞いて、別れて生活していた娘が、心配してやって来るが、この娘が以前にマルチェロ・マストロヤンニとの間に出来ていたキアラが扮している。
だから、かなりドヌーブとしても個人的な家族の問題も抱えたテーマとなるわけで、背景は深刻だが、作品は「田舎の日曜日』のように、のどかなものだ。  
テーマの奥にある金銭問題は、じつは重大であって、軽く、ほいほいとキャッシュで即売できるような<ガレージ・セール>ではないが、そこは軽く描いて行く。
つまり見ていて、案外に軽いホームドラマのテーマのようだが、実際に個人的なテーマに置き換えると、かなり重い問題も含んでいる異色のテーマだろう。
あの「シェルブールの雨傘」から、実に多くのフランス映画で出演して、個人的にもお会いしたことのあるカトリーヌも、もう、この決断か、と思うと、ツラいなーーー。

■セカンド後方のフライだが、センター前のポテン。 ★★★☆
●4月下旬より、シネスイッチ銀座でロードショー

●『1917・命をかけた伝令』は、実に壮絶な、戦場の決死の<マラソン・マン>。

2020年02月23日 | Weblog
●2月15日(土)10-00 <109シネマズ二子玉川・9スクリーン>
M-014『1917・命をかけた伝令』<2019> Universal International Studio, DreamWorks Pictures.Storyteller Distribution.co.
 製作・監督・脚本・サム・メンデス 主演・ジョージ・マッケイ、コリン・ファース <119分・シネマスコープ> 配給・東宝東和
前評判が高くて、アカデミー賞でも多くの受賞を予想されていて、これはアカデミー賞受賞予想屋としては必見なので、朝の9時20分頃には試写室に。
しかし半蔵門の東和映画試写室は、すでに満席で、後から来た若い女性は、名刺の肩書きで入場して、哀れ、高齢映画評論家は入場お断り。
これでは、22年目の<キネマ旬報>誌の「アカデミー賞予想座談会」も出席できないので、とうとう今回で降板を決意してしまった次第。
しょうがないので、ロードショウの初日に、近所の109シネマズに行って、やっと見た・・・という情けない次第で、双葉十三郎さんも<ざまあみろ>と笑っている。
むかし、カーク・ダグラスの主演で「突撃」という戦争映画があって、それが第一次世界大戦だった、と思うが、これもあの時代の実戦映画で、他の背景はない。
とにかく軍の上官から伝令の命を受けた兵卒のジョージと、同僚の兵がふたりで、終始敵弾の交錯する激戦地を走り抜ける・・・という、ただそれだけの映画。
こうした激戦映画では、ジョン・ウェインやヘンリー・フォンダも共演した「史上最大の作戦」が印象に残っているが、こちらは、その数十年前の第一次世界大戦だ。
だから、近代兵器での空中戦も交えるでもなく、ただただ長い塹壕の中を戦死した兵隊の上を跨いで、とにかく伝令に駆け抜ける・・というそれだけの映画なのだ。
もちろん反戦映画でもヒーロー映画でもなく、これはダスティン・ホフマンの「マラソンマン」のように、ひたすらに戦場を走る若い兵隊の話しで、じつに虚しい。
それが<戦争>という人間の愚行なのだ、といわれれば・・・これも歴史の事実だし、しかし面白いか・・・というと、むしろ虚しい気持ちが強く残るのだ。

■センターのフェンスまでの長打で、一気にサードまで駆け抜けたが・・。 ★★★★+
●全国で公開中。 

●『シラノ・ド・ベルジュラック』のデカ鼻は、剣豪のプライドの高さ、なのか。

2020年02月21日 | Weblog
●2月14日(金)12-30 築地<松竹3F試写室>
M-013『シラノ・ド・ベルジュラック』"Cyrano de Bergerac" (2007) Joseph Sinnott , Thirteen /WNET. Carol Rosegg.
演出・デヴィッド・ルヴォー 主演・ケヴィン・クライン、ジェニファー・ガーナー <141分・ビスタサイズ> 配給・松竹ブロードウェイシネマ
あのデカ鼻のシラノ・ド・ベルジュラックの武勇伝は、かなり昔に、メイクで大きな鼻にした異色のホセ・ファーラーの主演で映画になったことがあったが、・・。
当時は、まだ西洋剣劇の映画がブームで、ジーン・ケリーの「三銃士」や、エロール・フリンの「ドンファンの冒険」などには熱中したものだった。
この「シラノ」は、デカい鼻が特徴の剣豪で、ステージでは昔から上演されていて、このブロードウェイの再演も、かなり評判だった記憶がある。
なにしろ初演から123年、・・・というから、とんでもない古典の剣豪ステージだが、この2007年上演というのも、ケヴィン・クラインの名声を不動にした。
シラノは剣豪でもあったが、フランス軍の軍人でありながらも、詩人であり、ドンファンでもあり、その華麗な立ち回りで、いまだに評判のステージプレイ。
それを舞台に向けたカメラで、ステージそのままを記録した上に、ちゃんと俳優の演技はアップのカメラで撮っているので、たしかに舞台で見るよりは迫力もある。
ただし勝手知ったるクラシックの舞台なので、ステージ・ショウのお好きな方には絶好のショウなのだが、映画として見ていると、かなり凡長な時間にはなる。
そこが、映画とステージの差であって、これは<舞台中継>の映像版なのだということを、キモに命じて見ていないと、この剣豪舞台にはついていけまい。
しかし、ニューヨークのブロードウェイまで行かないで、オリジナルの舞台劇を見られる、というのは、ステージ・ファンにはプレゼントとなるだろう。

■レフト前のヒットだが、セカンドは狙えない。 ★★★+
●3月13日より、東劇ほかで全国ロードショー

●『WAVES』は、英語表示のままの、マイアミ・ブラック・ラブストーリーズ。

2020年02月19日 | Weblog
●2月12日(水)12-30 六本木<アスミック・エース試写室>
M-012『ウェイブス』"Waves" (2019) A24 Distributions, Phantom Films, Waves Movies.
監督ー脚本・トレイ・エドワード・シュルツ 主演・ケヴィン・ハリソン・Jr、テイラー・ラッセル <135分・ビスタサイズ>配給・ファントム・フィルムス
一種のオムニバス・ラブ・ストーリーであり、そのエピソードによっては、出演者から演出も、そして音楽の感覚も変わる・・という<カメレオン・ムービー>。
とはいえ、監督の趣味性でスタイルは青春映画、といえるだろうが、あの「ムーンライト」や「レディ・バード」などを製作した、<A24>の新作。
年中、陽光のマイアミが舞台の背景なので、あのウィレム・デフォーが主演した2018年の「フロリダ・プロジェクト」に似ているが、こちらはブラック系。
というだけに、ロケーションも陽光が明るいが、終始バックで流れているサウンドが、黒人系のリズムなので、ある種、青春ブラック・ミュージカルでもあるようだ。
若い黒人のハイスクール生のケヴィンは、髪の毛をホワイトにしている学生レスリングのスター選手で、映画の前半は彼のストーリーで、後半は妹のエピソード。
ごく平均的な黒人兄弟の、それぞれの青春をスケッチしているが、とにかくそのバックに流れるサウンドが多様で切れ目がないので、ミュージック・ビデオのような味。
という意味では、深刻な犯罪映画の多い、アメリカ白人系の多くの作品の中で、これはかなりユニークなブラックの兄弟ダブル・ラブ・ストーリーといえよう。
曲の中には、ダイナ・ワシントンとか、なぜかグレン・ミラーの曲もかすかに聞かれるが、ほぼ今のブラック・ミュージックをリードするアーティストの曲が満載。
31曲ものブラック・サウンドが、まさに切れ間もなく聞こえているので、これは新種のミュージック・ビデオの劇場版と言った方が聞こえはいいだろう。
マイアミのハイスクールがバックなので、その体育館とか通学のラジオからは、常時、サウンドが流れている・・・という意味では、いまの<ミュージカル>なのかな。

■平凡なレフト前のヒットだが、野手がポロしてツーベース。★★★+
●4月10日より、ロードショー

●『エジソンズ・ゲーム』の電力革命の新時代への複雑な背景。

2020年02月17日 | Weblog
●2月12日(水)10-00 九段下<角川映画試写室>
M-011『エジソンズ・ゲーム』"The Current War "(2019) Lantern Entertainment, Bazelevs Productions
監督・アルフォンソ・ゴメス=レホン 主演・ベネディクト・カンパーバッチ、マイケル・シャノン <108分・シネマスコープ>配給・KADOKAWA
<トーマス・エジソン>といえば、<電力>というか、<電気>の発明者として、その名声は小学校の教科書から習って誰でも知っている偉人だが。
たしかにローソクだけの闇の世界に、この電気の明るさが点されたのが、まだ120年程度の最近だった、ということに、ちょっと驚いてしまう。
それまでは,テレビもラジオももちろん、とにかく電気、つまり電力もなかったのだから、夜などは<暗黒>の生活をしていたことに、寒気を感じる。
でも、これはそのエジソンが、電気を発明した背景を描くのではなくて、むしろ<電気>を文化に流通させるための、実業家との協力と抗争を描いて行く。
というのも、エジソンの発明した<電気>を、どのように一般的な文化生活に活用したかは、実業家のウェスティングハウスの発想と実現力が重要だった。
その二人の発明家と実業家の、個人的な構想と尽力と陰謀が背景にあったわけで、それはアメリカ大統領の政治力以上に、この現代世界を発展させたのだった。
だから、エジソンの偉人としての人生や偉業を描く、というよりも、この作品は製作総指揮をマーティン・スコセッシも絡んでいることから、偉人映画じゃない。
まさに「ワンス・アポン・ア・タイム・アメリカ」のように、これは<トーマス・エジソン>の偉人伝ではなくて、<ウェスティングハウス>の創業伝とも見れる。
つまりアメリカという大国は、この電力の全国的な開発テンポの早さであって、あの「西部開拓史」のような、ヒストリックな教材映画でもあるようだ。
その天下の偉人を、「ホビット」や「ドクター・ストレンジ」のカンパーバッチが演じているが、こちらの肩も凝ってしまうような苦虫の演技は相変わらず。

■セカンドゴロをトンネルしてのイレギュラーヒット。 ★★★
●4月、全国ロードショー

●『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』で描かれる少年とスターの<死>のナゾ。

2020年02月15日 | Weblog
●2月5日(水)13-00 六本木<アスミック・エース試写室>
M-010『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』"The Death and Life of John F. Donovan" (2018) J.F.Donovan Inc. UK DONOVAN LTD.
監督・グザヴィエ・ドラン 主演・キット・ハリントン、ナタリー・ポートマン <123分・シネマスコープ> 配給・ファントム・フィルム
わたしの青春時代は,フランス映画の天下で、ジェラール・フィリップや、ジャン・ギャバンの作品に魅了されて、洋画の、とくにフランス映画が好きになったものだ。
最近は、あまりフランス映画が入ってこなくなったが、でもパリに行けば軒並みにフランス映画は上映されていて、決してなくなってしまったわけではない。
やはりハリウッドの映画の方が派手で面白いし、その関係でアメリカ映画が多かったが、それは時代の波で、いまやフレンチ専門の東和映画だってハリウッド映画を配給している。
この作品もフランス映画で、カナダのケベック出身のグザヴィエ監督は、フランス語作品を作るが、この作品はイギリスの出資なので、エー語をしゃべる。
<ジョン・F・ドノヴァン>という若い映画俳優が、29歳という若さで急死したが、彼にファンレターを送っていた少年が、過去の彼との文通の真実を明かして行く。
2016年というから、かなり大昔の話しになるのだが、謎の死を遂げたスターと100通もの手紙を交換していたが、学校のイジメで、その交友手紙が奪われた。
そのことでスターの実像というのが明かされるのだが、映画はイジメにあっていた少年と、その母親ナタリー・ポートマンとの母子家族の生活が描かれて行く。
たしかに「MOMMY/マミー」で評判になったグザヴィエ監督は、母親と少年の深い情愛とその生活を描くのが底辺になっていて、ここでもスターの謎の死はサブ・テーマ。
つまり、映画の人気スターの謎の死、というミステリーではなくて、監督はそのことで見えて来る母親の存在と、その息子との真情の距離感を探ろうとしていて行く様だ。
結局はいろいろな関係者として、スーザン・サランドンやキャシー・ベイツなどの名女優も絡んで来るが、ドラマとしては中核の弱いメロドラマに見えた。

■髙だかと上がったセカンド後方のフライだが、ファーストがキャッチ。 ★★★
●3月13日より、新宿ピカデリー他でロードショー

●『ポップスター』は、ナタリーの自己顕示欲ご披露作品か。

2020年02月13日 | Weblog
●2月5日(水)10-00 外苑前<GAGA試写室>
M-009『ポップスター』"Pop Star" (2018)Bold Films, Andrew Lawren Productions, Lox Lux Film Holdings LLC. 
監督・ブラディ・コーベット 製作総指揮、主演・ナタリー・ポートマン、ジュード・ロウ <97分・ヴィスタサイズ>配給・GAGA
あの「レオン」から「スターウォーズ」、そして「ブラック・スワン」で、オスカーを受賞したナタリーが、自分のプロダクションで製作主演の新作。
よほど<自己顕示欲>が強かったのか、それとも、もっと上の<ビッグスター>の名声が欲しかったのか、またしても彼女自身の芸域を誇示するような気迫だ。
<スター誕生>というのは、あのジュディ・ガーランドの「スター誕生」のキャリアを辿るまでもなく、才能と、それ以上の<チャンス>が決め手となる。
そこでナタリーは、自身の<スター性>の適性を誇示したかったのか、この作品でも悲運や悲劇を糧にしてまでも、スターダムにのし上がる欲望を描いている。
これまでの<ナタリー・ポートマン>は、まだ女性としての若さと優しさ、などのスター性を持っていたのだが、この作品では、その本質を厚化粧して見せるのだ。
ストーリーも過激で、いきなり学校での無差別銃撃事件があり、その事件で難を逃れたナタリーは、姉の作った追悼ソングを唄い、大ヒットとなっていく。
それを仕掛けたレコード・プロモーターのジュード・ロウは、受難の多いナタリーをスターにして行く、そのキャリアのサポート役を<影絵師>のように演じて行く。
もうひとりのサポーター役として、姉を演じているステイシー・マーティンの存在が、じつは<鍵>の筈なのだが、ナタリーの暴走で影が薄くなったのが残念。
見るべきは、ここで見せる<芸人>ナタリー・ポートマンの、その厚化粧の裏に秘めて行く芸人としての野望のド根性なのだろうが、どうも後半はバテるのだ。
<スター性>というのは、その新鮮さ・・に尽きる、と思うのだが、この作品では、遅咲きのスターの、返り咲きが、どうも泥臭く見えて、正直、しんどかった。
なぜか、ウィレム・デフォーが、ときどき、ナレーションを入れるのも、・・・変な印象だ。

■レフト前のヒットだが、セカンドを無理してタッチアウト。 ★★★
●4月3日より、全国ロードショー

●カーク・ダグラス追悼サンセット傑作座ベスト・5

2020年02月11日 | Weblog
★カーク・ダグラスのニコタマ・サンセット座ベスト・5

*1・『逢う時はいつも他人』60・監督・リチャード・クワイン 主演・カーク・ダグラス DVD
   1月に亡くなったカーク・ダグラスは、103歳だったが、彼がキム・ノヴァクと共演した不倫ラブストーリーの秀作。

*2・『悪人と美女』52・監督・ヴィンセント・ミネリ 主演・カーク・ダグラス VHS
   ハリウッドの凄腕プロデューサーを憎む3人の女優や脚本家たちが、その男を憎む回想エピソードで浮き上がる本質の魅力。

*3・『探偵物語』51・監督・ウィリアム・ワイラー 主演・カーク・ダグラス DVD
   ニューヨークの夕刻の警察署に連行されてきた男を尋問する所属探偵の、執拗な追求にさらけ出されて行く悪と善の悲惨な決着。

*4・『脱獄』62・監督・デヴィッド・ミラー 主演・カーク・ダグラス VHS
   牢獄を脱獄した男が、逃走の間にめぐりあった人妻との恋と、追いつめられて行く逃亡犯の最期の日々をカークが演じた秀作。

*5・『過去を逃れて』47・監督ジャック・ターナー 主演・カーク・ダグラス DVD
   「カリブの熱い夜」のオリジナルとなるノワールの秀作で、ロバート・ミッチャムを追いつめる悪役を演じた初期の不敵な形相。

*1月18日に、103歳で他界した名優カーク・ダグラスを氏の死を偲んでの追悼ラインアップ。ありがとうございました。

●1月のニコタマ・サンセット座のベストテンはシーズン待ちで『ビッグ・リーガー』

2020年02月09日 | Weblog
●1月のニコタマ・サンセット:ベスト10

*1・『ビッグリーガー』53(ロバート・アルドリッチ)エドワード・G・ロビンソン・DVD
*2・『春の珍事』49(ロイド・ベーコン)レイ・ミランド・DVD
*3・『ニューヨーク・ストーリーズ』89(ウディ・アレン)ミア・ファーロウ・LD
*4・『無謀な時間』49(マックス・オフュールス)ジェームズ・メイスン・DVD
*5・『秘密諜報機関』62(フィル・カールスン)リチャード・ウィドマーク・VHS
*6・『ハンキー・パンキー』82(シドニー・ポワチエ)ジーン・ワイルダー・VHS
*7・『ねずみの競走』60(ロバート・マリガン)トニー・カーティス・VHS
*8・『シャレード』<リメイク版>02(ジョナサン・デミ)マーク・ウォールバーグ・DVD
*9・『レーサー』69(ジェームズ・ゴールドバーグ)ポール・ニューマン・DVD
*10『42・世界を変えた男』(ブライアン・ヘルゲランド)ハリソン・フォード・DVD