●2月18日(火)13-00 六本木<アスミック・エース試写室>
M-016『チア・アップ!』"Poms"<Cheer Up !>" (2019) Poms Pictures LLC. Entertainment One, Sierra Pictures, Rose Pictures.
監督・ザラ・ヘイズ 製作・主演・ダイアン・キートン、パム・グリア <91分・ビスタサイズ> 配給・クロックワークス、アルバトロス・フィルムス
<チア・ガール>の存在は、多くの映画やアメフトなどのイベントで知っていたが、わが国では、それよりもバンカラ学生の応援が主流であった。
もちろん、女学生の多い高校や大学では、チア・ガールズの黄色い応援も目立ったが、あの甲子園でも、やっと最近は見られる高校なども増えて来た。
という次第で、実際にはチア・ガールの応援に浸った経験はないが、これをテーマにするという発想が、いかにも高齢となった、あの<アニー・ホール>のようだ。
あの青春のハイスクールの応援女子のテーマを、高齢者になった(往年チア・ガール)が主演作品を作るという、これもアメリカ的なテーマなのだろう。
実際にアメリカでは、高齢女子のチア・リーディング・チームがあるらしく、この作品も、その実在のグループをベースにした、ちょっと<セミ・ドキュ>の味わい。
あまり、男子の大学応援団で、その高齢化したグループの後日談というのは聞いた事がないが、このように女性だからこそ、健康維持グループとして存在するのもワカる。
あのダイアン・キートンは、「アニー・ホール」でアカデミー主演女優賞も受賞したイメージを、後年の作品でも見せているが、これがアニーの高齢化の姿と見るか。
それは映画を楽しむ側の勝手だが、インテリア・フォトグラファーとして「リザベーションズ」という、自身の写真集も1980年に出版したことのあるダイアン。
その彼女に当時、手紙を出したら、とても喜んでくれて、丁重な礼状をもらったことがあったが、相変わらずこうして<アニー>の元気な姿を見ると、また元気を貰う。
■平凡なショートゴロを、トンネル。 ★★★☆
●4月10日より、新宿ピカデリーなどでロードショー