アレコレ着る人委員会「平成きもの白書」

委員会は、着る人にとって好ましい商品やサービスや環境を積極的に情報発信し、快適なきもの環境を作ることを目指します。

アレコレ着る人委員会イベント(12)売る人交流③

2011-12-11 19:19:36 | イベント

こういう機会ですから本音で質問しましょう。まず最初に、「呉服屋さんは怖い」「敷居が高い」「まきまきされる」という言葉がネットでは飛び交っていますが、お2人はどのように受け止めていますか。

◎ひつじや/基本はお店はお客様のためにあります。お役に立とう、呉服屋を35年やってきたのでいろんな引き出しがありますから、活用して欲しいと思うのですが。かみ合わない。入店して何か見ている方に「いらっしゃいませ」というと「見てるだけですから」と怒る。やっと心が開けて、例えば「礼服の帯締め、帯揚げは-」とのお尋ねで「やはり白地に金銀が入ったもので-」というと、「何で、誰が決めたの。色物じゃだめなの」。何を決めつけているの、という感じで、訳の分からない反発をされ、それはそれでお客様がいいというのだから、恥をかくのはお客様だからいいんですが、「あそこで買った」と言われるからいい加減にもできず、どうやって理解して貰うか、時々面倒になっちゃう。昔は、お客様にきちんとした社会常識があり、物差しがあった。いまは、素人同士、呉服屋もお客様も素人で、お客様が素人なのはいいが、呉服屋の素人はいけません。繰り返しますが、呉服屋はお役に立ちたい。いろんな引き出しを持っているんで、活用して欲しい。商品や価格お店を見極めるのも1つですが、人で判断するのもお店選びの1つの方法ですね。信頼される関係をお互いに作ることですね。最近、この十数年マニュアルで呉服屋をやっているお店があります。小物でも何でも店頭で買ったら、礼状のはがきを出して、サービス品を提供し、親しくなったら3回目に催事に招待して、或いは何を勧めて…と、まあお店が売りたい物を客様に売っている。今はさすがにそういうお店は、なくなりましたといいたいのですが、残念ながら売り手本位の呉服屋は未だあります。サラリーマンですから売らないと首になりますからね。行き過ぎる事もありますね。それが「まきまき」ですかね。お客様もいろんなお店を回り、ドンドン質問をぶつけ、曖昧な答えしかできないお店は「勉強しなさいよ」と鍛え、お店を育てて下さい。それでもだめなら見限って。いろんなお店を見て、欲しいですね。それと地元のお店、緊急に時に役に立ちますから是非地元のお店も引き上げ、育てて下さい。


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