木綿や綿麻、麻のきものが活躍する季節になってきました。そこでしばらくは、第2回アンケートの回答(回答数/102人)から、「着る人の洗濯事情」をテーマにご紹介します。
おしゃれな洋服を洗うように、きものも洗ってみた
「この季節は、洗えるきものしか着ません」「洗えるから木綿や綿麻のきものを選んだ」と委員の82.4%(84人)という圧倒数が「洗う体験派」。洗濯機の機能が一段と細やかな設定が出来るようになったこともあり、みなさん、気軽におしゃれな洋服を洗うように、さほどの特別感もなくきものも洗っています。実際に「洗ったことで何か不都合や困った問題がありましたか」では「なかった」が60.7%(51人)、「あった」が38.1%(32人)でした。「あった」の回答の中にはご自分の洗い方の問題ではなく、呉服屋さんの思い込みや不手際が含まれていたのは、以外でした。どんなトラブルがあったかというと、洗い方やその段取り、また素材の確認など原因は幾つかありますが、起きたトラブルは「縮み」です。
♥仕立てたお店は私が自宅洗いするの想定せず、別布の「居敷き当て」がべローンと伸び、きもの丈より長くなった。(40歳。きもの歴3年、主婦)
♥木綿のきもので、仕立て前に水通しされていなかったものは丈が大幅に縮んでしまった。(41歳、きもの歴3年、会社員)
♥水通しをお願いして仕立てて頂いたはずの、居敷き当て付の綿麻のきものが洗ったら表生地が大幅に縮んでしまい、居敷き当てが見えるように…。来年信頼できる呉服屋さんに相談して、再度仕立て直す予定です。その時はあきらめて居敷き当てを外すかもしれません。(35歳、きもの歴3年、会社員)
♥正絹などは風合いが変わってしまったような気がします。(40歳、きもの歴8年、主婦)
♥木綿・麻・ウールは場合によって縮みます。私が洗った中では阿波しじらが一番縮みました。着られないサイズまで縮むとはショックです(^_^;)(37歳、きもの歴7年、自営業)
♥リサイクルの古着をとりあえず洗ってみたところ、臭いがすごく出てきて閉口した。浴衣は問題なし。(62歳、きもの歴2年、派遣社員)
♥麻だと思って洗ったら、絹の縮だったらしく、板のようにごわごわになってしまいました。(53歳、きもの歴4年、ポーセリングアーティスト)
♥昔、ウールきものを洗ってつけ置きしたのを忘れて放置しすぎたら、とてもとても縮んだ。()38歳、きもの歴6年、きものスタイリスト)