花の四日市スワマエ商店街

四日市の水谷仏具店です 譚

蛇使いの男

2005年06月25日 | レモン色の町
和31年8月31日。諏訪東映前で香具師が蛇を持っています。多分、自分の手を蛇に噛ませて、小さな缶の薬を塗って「ハイ!直りました、つきましてはこの薬、ご用意しましたのはたったこれだけですが、本日、皆様には特別お分けいたしましょう」というところでしょうか。
きもせず、よくしゃがんで見ていたものです。口を開いて見ていた友達に突然ご氏名がかかり、真ん中に引きずり出されて、腕に針を刺されたときは驚きました。
くないでしょう!痛くないでしょう!おじさんが念を押します。友達も苦笑いが精一杯で、とても痛いなどといえる状況ではなかったでしょう。
いら町っこは、最後に何を売るかが興味の的でした。薬や、万年筆やいろんなものが最後に出てきました。袋の二つ頭の蛇を出しますとしゃべりながら、最後まで見せずに、口上だけでお客を引っ張り、とんでもないものを売りつける。さすがというほかはありません。
祭りやお正月には必ず出ていた「たんか売」というのでしょうか、一日中見ていた、楽しみの一つでした。
のおじさんたちは、今頃どこで何をしているのでしょうか。寅さんと一緒に、天国でたんかをきっているのでしょうかねえ。

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