気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

葉月に入り茶箱のお稽古

2023-08-15 21:57:59 | お稽古
葉月に入り、あっという間に土用が過ぎ
暑い日本の夏のまま、立秋となり
お盆で子供達や孫達が帰って来て
台風のように去って行き
ほっと一息していると・・・

ずっと気になっていた本物の台風7号が
なんと関西を直撃するコースに
昨夜に明日のお稽古はどうなる事かと
思いながら床につきました

三時頃からの激しい風音がしていたようで
激しくなった5時頃(丁度潮岬近辺に上陸)
目が覚まし寝室を出ると
階段と二階の廊下に明かりが灯っていた
消し忘れ?かなと二階へ上がれば
夫と鉢合わせ
ベッドに寝ていると思っていたのでびっくり!!
夫は夜が白み始め、二階から外周りを点検中

台風7号はその後、和歌山市から紀淡海峡へ抜け
午前中はずーっと爆風のような風音が続いていたが
11時頃に止み間が、それを見計らい花摘みに庭に出て見れば
爆風に負けずしがみついている花に
ありがとうと声をかけ
「木槿」「風船蔓」「吾亦紅」「河原撫子」を摘み
四ツ目籠に活けてみました
   

台風7号は昼頃に明石に再上陸すれば
午後1時前には奈良では風雨も急に静かに
午後1時半ごろからの稽古開始でよかった
  

そして「主菓子」いつもは朝から作るのですが
台風の影響が長引けばお稽古の中止も考えられたため
京都・菓匠清閑院の『涼清水(すずしみず)』に
  

緑をちょっと落とした透き通る錦玉羹
二種類の鹿の子豆がゴロゴロ敷かれ
オレンジ色の羊羹の鮎が泳ぎ
清流の景をあらわす 
錦玉羹はわずかに柑橘系の味で爽やか
美味しい錦玉羹でしたよ
悔しいけれどやはり京都のプロ
素人の作る日頃のお稽古の物とは違いますね
  HPより

お稽古は『茶箱
今日は「卯の花」と「月」を
一年ぶり、二年ぶり、初めてと
身の入った二時間強の稽古となりました
お疲れ様でした

梅雨明けで土用にかけ忙しい

2023-07-23 16:51:07 | お稽古
梅雨明け(したとみられる)は嬉しい
今年は7月19日、平年より一日遅く、昨年より3日早い
気温は高くても日陰に入ると涼しい
梅雨前線が太平洋へと南下し、北の高気圧に覆われたからか
   7/20
    👆若草山    👆御蓋山 👆高円山  

しかし やらなくってはいけない事が
梅の土用干し
炉灰は篩にかけて桶に入ったまま
湿し灰作りをしなければ・・・・・

さて七月に入り「名水点」
       「洗い茶巾」
       「葉蓋」と・・・夏のお稽古を

   軸は「瀧直下三千丈
   

   半夏生、八重の木槿を宗全籠に
   

   主菓子は「鵲の橋
中国の七夕伝説では、織姫と彦星を七夕の日に逢わせるため
たくさんのかささぎが翼を連ねて橋を作ったとされ
天の川をさす言葉から
   

   「観世水・かんぜみず」
水が渦巻いている様子を描く流水文様の1つ
由来は能楽の流派「観世流」の観世太夫が定式文様として使用したことから
   

文月も残り一週間ほど、祇園さんも24日の後祭の山鉾巡行
24日・25日と大阪の天満宮「天神祭 」と関西は賑わいます

浮かれてばかりでは・・・気を引き締めて
八月にかけては「茶箱」のお稽古をしたいと思います

文月のお稽古は名水点

2023-07-17 19:58:36 | お稽古
文月に入り、1日から京都では祇園さんの吉符入り
長刀鉾町お千度、くじ取り式と祇園祭りの行事が続き
今日17日は厳しい暑さの中、前祭の山鉾巡行が行われ  
   2014.7.17

明日からの後祭山・鉾建てそして24日9時半から山鉾巡行
31日(月)の10時から八坂神社境内、疫神社夏越祭
祇園さんも終わることに

各地より人々が沢山集まり夏の華々しいイベントである祇園祭は
平安時代に始まり、京の都で流行した疫病で死んでいった人々の
怨霊を鎮めるための「御霊会」
人々の思いや願いが込められ、知恵を集め、地域社会が一体となり
とり行われる事が長い歴史を生み出し、明るい未来に繋がる
これが沢山の人々を引き寄せる祭りと定着してきたのでしょうか

大和(倭) の国奈良でも
「大神神社」と摂社「狭井神社」では
    

4月18日「鎮花祭」という疫病平癒のお祭があり
「大宝律令」701年に国家の祭祀として定められており
その起源は、崇神天皇の時代(古墳時代)
国が滅びるほどの疫病が流行り始まったと言われ
それ以来続く由緒あるものです
それにまつわる
狭井神社は三輪山へ登拝口(受付は午前中)に位置し
  
  
「薬水」と称す、太古の昔より万病に効くと伝えられている
霊験あらたかな御神水も拝殿左後方から頂けます
初旬にこの薬水をいただきに行ってまいりました
  
 
  

この薬水での名水点
社中の皆さんにいただいてもらい
コロナが燻る暑い夏を乗り越えましょうとの思いです

15日のお稽古も名水点をいたしました

花は木槿、藪茗荷、縞葦を宗全籠に 
  

主菓子は「蕨饅頭」を用意いたしました
  

薬水が無くならないうちに名水点のお稽古をしましょうね


水無月の稽古茶事は正午の茶事

2023-06-28 22:28:22 | お稽古
奈良町界隈はインバウンドの外国からの旅行者でいっぱい
もちろんマスクなし
コロナ禍の奈良町が懐かしく思うほど
       三条通👇御蓋山
  6/24三条通

新型コロナウイルス感染症対策分科会会長だった尾身茂氏
26日に「第9波が始まっている可能性がある」との発言され
新型コロナ変異ウイルス XBB.1.5株対応ワクチン
秋にも接種が始まると厚労省が述べられ・・・

まだまだ注意しなければということ
真夏日一歩手前の29.7℃まで上がった当日
エアコンをON、換気にも注意しながら

稽古茶事ではマスクは外しましたが
一盌で御茶をいただく事はせず
薄茶も茶盌を替えて・・・・・

年初の初釜の茶事では、密にならないよう
お弁当を頼んで、煮物椀だけ作っておりましたが

今回の水無月の稽古茶事
正午の茶事がしたいと五月の末に思い立ち
6月25日、なんとか6人、私を入れて7人と少人数で
「夏越の茶事」を行う事ができました

これは2020年10月に「名残の茶事」をして以来の事

初風炉は運びでお稽古しましたので
水無月になり6月は茶事に向かって
棚で初炭、濃茶、後炭、薄茶のお稽古を主に
特に亭主、半東になる方は頑張りましたね
花は桔梗、蛍袋、撫子、半夏生と蔓草を
鮎籠に活けました
  

さてこれから前日から準備した懐石を紹介します
向付は水菜に大葉を被せ枕にして「貝柱」を
水前寺のり、莫大、山葵を添え、加減酢をかけました
は小さな子芋が出てきましたので合わせ味噌に子芋を
  向付、汁

煮物椀はゴマ豆腐に小豆をちらし「水無月豆腐」に
トマトのすり流しに蛇の目胡瓜を添えました
  煮物椀

焼肴は「スルメイカ」を幽庵焼に
  焼肴

預け鉢は「厚揚げとスナップエンドウ」の炊き合わせ
  預け鉢

強肴は「夏野菜と海老」のサラダ風酢の物
  強肴

小吸物は梅酢を二滴ほどたらし「青梅」のかけらをちらす
  小吸物

八寸は「オクラ」と「稚鮎」
  八寸

主菓子は、水無月の稽古で
「青梅」「紫陽花金団」「水無月」をお出ししていたので  
  青梅
  
  紫陽花金団 

  水無月

今回の茶事には当日朝から「早苗金団」を
  主菓子

干菓子は「源氏窓」亀屋廣房
「青楓」と「雪輪」は琥珀糖で作りました
  干菓子

久しぶりの正午の茶事の懐石もなんとか形になりました
これも台所の方のお蔭様です
お客様の客ぶりも間が空いたとは思えない成長が見られ
稽古茶事から本当のお客様を呼んでのお茶事も見えてきました
わたしの全然成長が見られないと思っていた茶事実践教室の
成果もありますかね・・・・・?

初風炉は端午の節句の取り合わせ

2023-05-21 15:08:07 | お稽古
もう五月(皐月)に入り、炉・風炉入れ替えも
無事に過ぎ初風炉を迎える事ができました

初風炉のお稽古は基本からと決めて
「割り稽古」「運びの薄茶・濃茶」「初炭」「台子の薄茶・濃茶」
と五月のお稽古が進みます
応神天皇さんに見つめられてのお稽古となりました

   
端午の節句の軸は「智仁勇
これは三徳を示したもので
子曰く。君子の道なるもの三つあり、我れ能くするなし
仁者は憂えず、知者は惑わず、勇者は恐れず
男子は良い君子になる事が目標なのですかね・・・・

   
主菓子は「」五月
にいただかないと一年を通して
食べる機会はありませんから

そういえば 粽の語源は?
およそ2300年前、秦?の時代に
屈原(くつげん)という詩人がおられた
国王の側近として仕えた屈原は、
正義感と国を思う心で人々から大変慕われていた
だが陰謀によって失脚し、国を追われてしまう
国の行く末に失望した屈源は
汨羅(べきら)という川に身を投げてしまったと
その日が5月5日だといわれています
国民は屈原の死を悲しみ
川に沈んだ屈源が魚に食べられてしまわないよう
供物を投げ入れて弔いをしていました
せっかくのこの供物も悪い龍に盗まれてしまうばかり
そこで、龍が苦手にしている「楝樹・れんじゅ」の葉
(茅(ちがや)・笹などの説も)でもち米を包み
邪気を払う五色(赤・青・黄・白・黒)の糸で縛ってから
川へ流すようにしたところ、無事に屈原のもとへ
届くようになったといわれています

難をさける厄払いの力があるとされる
茅の葉がよく使われるようになり
「ちがやまき」とも呼ばれ
それがだんだんと「ちまき」と
呼ばれるようになったそうで
お水取りの1300年前に較らべても
さらに1000年も先の「粽」に歴史を感じます

今私達がいただくものは笹に包まれていますが
笹もいい香りで
邪気を払ってくれるようにとのことのよう

   
もう一つの主菓子は「唐衣
燕子花のイメ-ジで紫芋の紫、ゆり根の白、安穏芋の黄色

これは、伊勢物語9段、東下り(在原業平)
 からころも  きつつなれにし  つましあれば 
 はるばる来ぬる たびをしぞ思ふ
句頭が、か、き、つ、は、た
洒落た歌です

   
花入れは「粽」
花は「大葉大山蓮華」、「河原撫子」

今日は24節気の「小満」です。
「小満」とは、
陽気が良くなり、万物が成長して
天地に気が満ち始めることから
「小満」といわれていますね

新緑も次第に色濃くなり
自然のエネルギーを感じる頃・・・

どうぞ明るい太陽のもと
日々イキイキと過ごしたいものです

旅行に行く前に公開予定でしたブログです
失礼いたしました

炉も終盤「廻り炭之式」のお稽古を

2023-04-29 19:27:52 | お稽古
霞か雲か、はたまた黄砂か花粉か
四月はかすんだ日が多く、マスクも手放せなかったですね
今日は「昭和の日」、そんな四月も明日迄
ゴールデンウィークが始まりました。

若草山から西を望めば霞む奈良市内と生駒山系
  4/13

先日4月19日に100歳を迎えられた裏千家の大宗匠
日本の波乱万丈な時代を過ごされ
今なお精力的に活動される姿
一盌に込める想いにはいつも頭が下がります

淡交タイムス4月号の「道具とは」の一説はとても心に響き
茶道具は茶の道の「具」であり、神仏からいただいているもの
しっかりと手入れし、育てていかなければ・・・・・

比にならない私の道具ですが、縁あり我が手にきたもの
責任と使命を持って大切にしなければと
  4/20

炉の時だけの七事式「廻り炭之式」をなんとか今年もできました
茶の湯では利休百首にもあるように火相湯相をとても大切にします
炭がほどよくおき、湯が適度に煮えている事が
美味しいお茶の必須条件
その為には炭手前が大切になってきます

「廻り炭之式」は炭手前の修練の式
無学宗衍和尚の偈頌 
端的底看聻(たんてきていにしゃくをみよ)」 
「聻」とは、人の死後になる鬼が更に死んでなるもの。
人が死を恐れるように鬼は聻を恐れる
鬼が恐れるほど良く熾る炭を端的に置く修練をせよ????
そんな意味があるのですかね

利休百首の中で炭をおく事に関する歌は
24;炭置くはたとへ習いにそむくとも湯のよくたぎる炭は炭なり
25;客になり炭つぐならばそのたびに薫物などはくべぬものなり
26;炭つがば五徳はさむな十文字縁をきらすな釣り合をみよ

なるほどとおもいますよね

「廻り炭之式」は簡単にいうと
初炭と後炭の間に全員で順に炭をつぐ手前
火箸の扱い方、炉中の整い方、炭のつぎ方
初炭、後炭の手前も習得でき
炭手前の上達につながる七事式です
  4/15
   タツナミソウとツバキ

この5月8日から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
感染症法上2類から5類へと移行し、緩和されますね。
まだまだマスク着用や換気など、現行のお稽古対策で対応し
今後の様子を見て、緩和は検討しなければと思っています

スタ-トの4月、炉最後の月は透木釜

2023-04-12 18:02:40 | お稽古
何かとスタ-トの多い4月(卯月) 
私も週休7日生活がスタ-トいたしました

茶道とヨーガと山歩きそれから旅行・・・
そんな私の新しい毎日

早速4月1日は金剛山(標高1125m)登山
この日の奈良は25℃と夏日で、標高500mの登山口の桜は満開!
  

ヤマブキ、ニワトコ、ダイコウバイなど春の花々に迎えられた。
  ヤマブキ
  
稜線上を軽快に山頂付近へと
山頂付近でも16℃迄上がっていたが、
樹齢300年の枝垂れ桜は・・・まだまだ蕾が硬い
  
 
最高点は葛城神社本殿の裏のため、拝殿から・・・
  

そしてライブカメラのある国見城跡の広場で、パチリと。
  

帰り道は「もみじ谷コース」を下れば、春の陽を浴びる谷筋
  

途中から現れた7つもの砂防ダム、ちょっと危険なところも
  

でも足元の草花は、春を待ちわびていたように
  ハナネコノメソウか

  エンレイソウ

  ミヤマカタバミ

  シロバナショウジョウバカマ

帰りは天然温泉「かもきみの湯」で汗を流しました。

2日、4日は先生の茶道のお稽古へ
6日はヨーガのレッスン
7日、8日は自宅でのお稽古
釣り釜が終り「透木釜」に
   
  
9日は近所の人と明るいうちからお料理持ち寄りパーテイを
  

アルコール類はビール各種、ピンクのモエシャン
日本酒は信州「真澄」富山「勝駒」奈良「三諸杉」
  

11日は自宅でお二人『行の行台子』のお稽古に
久しぶりの『行の行』奥伝のお稽古をするにあたり
前日2回、密かに復習をいたしました
週休7日であればこんな事もできる

軸は『一華開五葉
花は「源氏車椿」と「白山吹」
なおヤマブキの黄色い花弁は5枚、シロヤマブキは白が4枚
属が違います
   

お菓子は五種
春の野金団、松露(椿)、虎屋の羊羹、土筆、みかん
  

私のお弟子さん方が、奥伝までお稽古できるように
なってきて下さった事が夢のようです
週休5日から週休7日?へと時間を頂けましたので
言い訳はできません、私も頑張りますね

菜虫化蝶(なむしちょうとなる)頃のお稽古場

2023-03-14 13:53:25 | お稽古
七十二候「菜虫化蝶」なむしちょうとなる
青虫が紋白蝶になる頃
連綿と続き、1272回目の東大寺二月堂「修二会」も
12日はクライマックス
11人の練行衆が一回り大きな籠松明(60㎏)を伴い上堂され
  毎日新聞より

深夜には閼伽井屋(若狭井)からのお水取り
お香水が十一面観音さんに奉納されましたね

奈良に春を呼ぶと言われる「修二会・お水取り」
15日に満行を迎えます

これから蝶が飛び交う季節のはずが・・・
奈良では桜が散る頃の陽気が続いていました

東京では今日14日午後二時に開花の発表が・・・
2020年と2021年に続き統計史上、最も早い記録に並び
地球温暖化による異常気象でしょうか?

さて先日のお稽古の主菓子は「糊こぼし
日の丸盆に散らすと ウワ-ツと歓声が
ゆり根の白、安穏芋の黄色、食紅で染めた白餡
美味しくでき、喜んでいただきました
  

東大寺開山堂内に咲く糊こぼし椿(良弁椿)が由来とされ
南隣の四月堂の縁側にそっと水盤に浮かんでいるはず?

玄関では、いただいた煤のついた修二会の糊こぼし
ご本尊・十一面観音さんの周りを飾ざる造花の糊こぼし
せっせと練行衆が試別火でつくられたもの
  

清水公照 童子の扇面も
  

お水取り、お雛様のお稽古場も
そろそろおしまい
稽古場を華やかにしてくれたお雛様も
昨日片付けを

さて今週末には彼岸の入り、さらに利休忌と続きますね

「牡丹餅」「菜の花金団」を
作りたいと考えてますが
さて・・・
稽古場でのお楽しみに

このように季節は刻刻過ぎて
お菓子も季節で顔が変わっていきます
和菓子の成書を見ながら考えるのも愉しい
そうなんです
日本の主菓子は同じ素材でありながら
季節でどんどん変化し、又その季節になると
お目にかかります。そこが和菓子の醍醐味ですね

春の陽が降り注ぐ小庭では「金魚葉椿」が咲き出しました
  

遅咲きの「天津乙女椿」「源氏車椿」も蕾が膨らんでおり
待ち望んだ春、駆け足でやってきているようですね

蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)候 釣り釜の季節

2023-03-07 19:58:11 | お稽古
釣釜を出すと春風がやって来る
   

今日は「啓蟄」、冬ごもりの生き物たちが姿を現す

先日、奈良在住の私にとって近くて遠い滋賀県の大津市
かつては故郷富山への2カ月に一度の帰省
40年ほど前は、深夜の湖西を走り
北陸道が完成すれば、湖東の名神高速から見下ろし
必ず通る地域なんですが・・・
父母が亡くなれば、一年に二度になっている

今回、琵琶湖ホールでのオペラ鑑賞の機会があり 
思い切って「びわ湖大津プリンスホテル」に一泊
   

そして翌日は、瀬田の唐橋から旧161号を北上すれば
琵琶湖の南湖を時計回り、琵琶湖大橋を渡り
  

近江八幡にも足を伸ばし、八幡堀から城跡を仰ぎ見て
話題の「ラコリ-ナ近江八幡」へ
  

ランチは「オムライスとカステラ」と
  

バームクーヘンを購入し
  

湖岸道路「さざなみ街道」で瀬田川まで周遊すれば
 江戸後期の浮世絵師「歌川広重」によって描かれた錦絵による
名所絵の「近江八景」を見ることになりました
  
瀬田の唐橋を出発点として、
瀬田の唐橋から湖西を北に走り   (瀬田夕照)
粟津原を右に見て北上       (粟津晴嵐)
三井寺を左に仰ぎ         (三井晩鐘)
唐崎神社を右に通り過ぎ      (唐崎夜雨)
満月寺浮御堂で車を降り拝観    (堅田落雁)
雪をかぶった比良山系を仰ぎながら (比良暮雪)

ラコリーナからの帰路は近江八幡水郷巡りの舟を横目に
琵琶湖大橋前を過ぎて、直ぐ右手の佐川美術館を・・・
矢橋帰帆島公園へを右に通り過ぎ  (矢橋帰帆)
再度瀬田の唐橋を渡り左折
石山寺の前を通り、一路奈良へ   (石山秋月)
近江八景を制覇

おみやげは、亀屋廣房の麩焼き煎餅「近江八景」
  

近江八景の焼印にさざなみをあらわす水色の砂糖がひいてあり
包装紙にその八景の絵と名称が描かれている
食べる前に湖上に浮かぶ風情も楽しみ
図柄の照らし合わせでもう一度楽しんで
香ばしくパリッとして口溶けのよい美味しい麩焼き
食べてさらに楽しむ
  【瀬田の夕照】
  

  【粟津の晴嵐】
  

  【三井の晩鐘】
   

  【唐崎の夜雨】
  

  【堅田の落雁】
  

  【比良の暮雪】
  

  【矢橋の帰帆】
  

  【三井の秋月】
  

早速、次の日お茶のお稽古で皆でワイワイ楽しく
近江八景のお勉強もして
釣り釜で初炭、濃茶、後炭、薄茶と

主菓子は「蕗の薹金団
  

その後「南都八景」を話題にすると
なんと奈良在住の人が知らないのです

室町時代の『蔭涼軒日録』にすでに記載されており
近江八景よりも古くから言われているようですが?
次回は南都八景のお話を

霞始めてたなびく候、東大寺では修二会

2023-02-28 23:05:47 | お稽古
雨水に入り霞始めてたなびく候
春霞がたなびくこの季節なのに・・・
今日28日の奈良は四月の陽気
  2/28

修二会の本行は3月1日からですが
その前から東大寺では
  平城京跡より

前年の12月16日(良弁僧正の命日)に翌年の修二会を勤める
練行衆と呼ばれる11名の僧侶が発表され
明けて・・・
2月10日ごろには、各自10日前から自坊などで隔離生活を
新入りの方は2月5日頃から入られたようです。

2月20日より、戒壇院別火坊に練行衆が集まられて
「別火(べっか)」と呼ばれる前行が始まる
2月28日午後3時には、練行衆は二月堂下の参篭所に
   二月堂↓
  多聞城跡より

2月は逃げる、早くも明日から本行となる
深夜1時には、二月堂へ上堂されて
   

   清水公照筆

松尾芭蕉が東大寺二月堂の修二会に訪れたのは1685年
その時に読んだ句が書籍によると
 二月堂に籠りて
「水取や氷の僧の沓の音」芭蕉
二月堂前の龍王之瀧にある句碑には
「水取や籠りの僧の沓の音」と刻まれている
  

300年以上前の事が、今も続く修二会のお蔭で
毎年話題になる
そういえば修二会の通称が「お水取り」と
なったのが芭蕉のこの句が始まりだそうです

2月後半のお稽古の主菓子は
「のりこぼし」
  

  

昨年、修二会の童子されてる方からいただいた
本物の「のりこぼし」を干支の兎といっしょに荘り
  

お水取り一色です

大炉もお終い、本日片付け候。