庭で百合を小さくしたような花が咲きだしました。
内側に濃い赤紫の斑点が見られます。
葉は互い違いで生えており、
笹の葉に似て先が少し曲がっておりました。
杜鵑草(ほととぎす)です。
8月から咲き出すはずなんですが、早いですね。
あの斑点が野鳥のほととぎすの胸毛の模様に似ているから、
または基部が曲がっており、姿・形が似ているからか、
(上臈(貴婦人)にたとえられるジョウロウホトトギスも)
杜鵑草の名が付けられたそうです。
ホトトギスを
時鳥・子規・杜鵑・不如帰・郭公
と漢字では書かれるそうですが、
野鳥のほととぎすは
「不如帰」で鳴き声を音にして漢字表記したもので
「時鳥」はその時節柄になると鳴く鳥
花のほととぎすは
正式には「杜鵑」で「杜鵑草」とも
「時鳥草」
「油点草」とも表されます。
漢字で表わされると、草の有無で
判別するほうが良いようです。
茶道では、時鳥丸壺(ほととぎすまるつぼ)毛利博物館蔵
漢作唐物丸壺茶入れがあり、花・野鳥どちらでしょうか。
(茶道大辞典より)
「惜しむらん 人におもえば時鳥」
後水尾院の発句から名付けられております。
ということは、野鳥のほうですね。