気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

香道体験に法華寺へ

2015-11-23 20:26:42 | お稽古
普通、香りは「嗅ぐ」、でも香道では「聞く」という
香道体験に法華寺さんへ伺いました。

御流梅を見ながら

横笛堂、空浴、光月亭の奥にある会場である東室へ
お軸は、雪の上に落ちた一輪の椿の花
 
講師は御家流の堀井暁蓉先生です。
綺麗な源氏香の模様がアクセントの
手書き友禅の内敷の上に並べられた
お道具の一式とお香の種類です。
 
私が参加させていただいたのは、
香道の中では代表的なお香である
源氏香でした。
まず源氏香の説明があり、古帛紗が取回され、
次に手記録盆が回され、
自分の古帛紗の上に手記記録紙を取り回します。
続いて重硯箱も回され、
下段から取り、順に回します。
ご挨拶の後、お手前が始まりました。

五種のお香がそれぞれ五包づつ用意されており
その二十五包の中から五炷だけ小さなプレートに乗せ、
右にある香炉に乗せて焚きます。
その組み合わせにより源氏香図で答えます。
この源氏香図は世界に誇るデザインで、先人の知恵に驚くばかりです。
源氏香図
本香五炷聞くだけで試香なし
なんと五十二通りの図型ができ、確率は1/52と難しいもので、
源氏物語は五十四帖、ということは二帖、桐壷と夢の浮橋
以外をあてはめます。
5種の聞き香の後、同香か異香かを聞きあて、
同香のものを横線で結ぶとおなじみ源氏香之図となり、
源氏物語各巻の題がそれぞれつけられており、さらに
手記録紙に、源氏香図とそれに見合った題を書きます。
この香組に季節感があふれているものあり、
証歌付きで楽しまれる事もあるそうです。
これがくせもの、源氏物語で語られる歌、もしくは
三條西実隆公の源氏香に因んだ歌でも良いのですが、
本当に源氏物語を知らないと、なかなか楽しめませんね。

手記録紙です。


茶道では、どうしてもお香は形重視になっておりますが、
本当の香道を、講習していただき、
香りの楽しみを少々知ることができ、
香道の奥深さを感じ取ることができました。