気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

ひとりで着物を着てpart2(お友達の茶筌で)

2015-11-27 17:45:13 | お稽古
六月にひとりで着物を着てお稽古ををされましたが、
子育てママで、月に一回のお稽古が精いっぱい。

今朝は最低気温5℃以下になり、西風も強く
玄関の掃除をしましたが、元のもくあみ。
突然メールで、
「着物を着てお稽古をさせていただけますか」
あわてて、二階の掃除も追加しました。
炉開き後、初めてのお稽古、
御善哉の準備もしなくては、
玄関のしつらえ
床も準備完了で、
炭を熾して・・・

二人おいでになり、二階で着物を・・・
35分で降りてこられました。
出来栄えはどうでしょうか?

まず水屋で準備をして、
『ひとりで着物を着てお稽古をpart2』の始まりです。

お稽古は、薄茶運び平点前になります。

なぜか、茶筌を持参されました。伺うと
この茶筌は、今年から茶筌造りさんでパートをされている
お友達の作、と言っても一部の工程だけで、
糸と竹を?と伺いました。
調べてみると多分、
下編・上編(したあみ・うああみ)と穂先を直す工程で、
前者は折り上げ糸で編んで行く糸を巻く事だと思います。

茶筅は
奈良の生駒市高山地区が、全国の80%以上のシェアがあり、
ここ高山では、茶筅ではなく茶の字を使います。
9つの工程から成り、伝統工芸士さんも輩出されています。
①原竹(げんちく) 冬に切り出された2、3年生の淡竹を切断
②片木(へぎ) 節の上半分位から先方の表皮をむく
     そして、大割包丁で半分ずつに割って16割にする
④小割(こわり)16割の1片を大小交互に割る
⑤味削り(あじけずり) 穂先の部分を湯に浸し
    身の方を根元から先になるほど薄くなるように削る
⑥面取り(めんとり) 削り上がった茶筌の上がり穂を1本ずつ
        本質の穂の両角を少し削って角をとる
⑦下編・上編(したあみ・うああみ) 折り上げ糸で編んで行く
⑧腰並べ(こしならべ) 茶筌の大きさをきめる
⑨仕上げ(しあげ) 穂先の乱れを直し、形を整える

この茶筌を使い、お稽古されました。

熱心にお稽古されており、時間が、
「この茶筌でのお薄はいかがでしたか」
と聞く暇もなく、あわてて帰られました。

私にもこんな時がありました。ガンバレ!