気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

特別展「没後100年 宮川香山」へ

2016-07-20 11:53:27 | 美術館・博物館
海の日は、朝から晴天(関西は梅雨明けの発表が)、
今日は不思議と予定がなく、前日の宴の余韻なのか、
だらだらと時間が過ぎていきますが、この機を逃してはと
今月末までの特別展『没後100年 宮川香山』へ。
大阪中之島の中央公会堂は陽の光を浴び、堂島川には
仮設のビールエリア、暑いですもの人は少ないですが、
平日の夜ともなれば、多くの人でにぎわうのでしょうね。
 
大阪市立東洋陶磁器美術館の前まで来ますと、
入り口に、次から次へと人が吸い込まれていきます。
  
こんなにも賑やかな大阪市立東洋陶磁器美術館は初めてです。
展示室でも二重の人垣が
田邊哲人コレクションからで、宮川香山の素晴らしい作品が
京都から横浜に移り、眞葛(まくず)焼として京焼の伝統を
踏まえた作品や緻密に装飾された「高浮彫(たかうきぼり)」
そして、磁器へ発展、釉下彩や釉彩の進化がみられます。
プロローグ:万国博覧会を舞台に(華麗なる高浮彫の世界)
桜に鷲や鳩、孔雀の牡丹などが高浮彫です。
高浮彫桜二群鳩三連壺、明治時代前期

高浮彫灯籠二猿花瓶、明治時代前期

高浮彫蛙武者合戦花瓶、明治時代前期

高浮彫鬼二白龍鷹大香炉、明治時代前期
 

第一章、京都虫明そして横浜へ
第二章、高浮彫の世界
高浮彫牡丹二眠猫覚醒蓋付水指、明治時代前期

高浮彫四窓遊蛙獅子蓋付壺、明治前期


第三章、華麗なる釉下彩・釉彩の展開
青華氷裂梅花文花瓶、1894年、
宮内庁三の丸尚蔵館蔵

【重要文化財】黄釉錆絵梅樹図花瓶、1893年
、東京国立博物館

エピローグ、香山の見果てぬ夢
釉下彩紫陽花図花瓶、1897年


【重要文化財】褐釉高浮彫蟹花瓶、1881年
東京国立博物館

茶道具としてもすばらしいものもあり、
素晴らしい作品の数々で、豪華すぎますね。

帰りに、油滴天目 茶碗と木葉天目 茶碗に出会い、
ほっと。