以前にこのブログで、新美南吉さんの『でんでんむしのかなしみ』を紹介しました。
同じようなお話しが、お釈迦様の伝記にもあります。
お釈迦様がおられた頃に、わが子を亡くしてしまったキサー・ゴータミーというお母さんがいました。何とかして我が子を生き返るようにしたいと思ったキサー・ゴータミーは、色んな人に尋ねます。我が子を生き返させるためには、どうしたらいいかと。
すると「お釈迦様に、相談したらよい。あの方なら、かならず解決してくれるから」との言葉を受けます。その言葉を聞いて、必死にお釈迦様のところに行きます。
そしてお釈迦様に懇願をします。「何とかして、この大切な我が子の命を、元通りにして下さい」と。
お釈迦様は、「わかったよ、その為には、お葬式を出したことのない家から、芥子の実をもらってきなさい。お葬式をしたことのない家からの芥子の実があれば、この子の命を、元通りにできるから」と。
この言葉を聞いたキサー・ゴータミーは、片っ端から、色んな家を訪ねます。「芥子の実を下さい」「ああ、いいよ」「ところで、この家では、お葬式をしましたか?」「ああ、去年、おじいさんがなくなったばかりだよ」。
がっかりしたキサー・ゴータミーは、次の家に飛び込みます。でも、その家は、子どもを亡くしてお葬式を出した家でした。そして、次も次も、その次もお葬式をした家でした。
そこでキサー・ゴータミーは、やっと気付きます。家族を失ったのは、自分一人ではなかったと。みんな同じような悲しみを背負って生きていたということを 。
そうなんです、わたしも、みんなも、悲しみを背負いながら、今日の一日を暮らしているのです。ただ、それを口にしないだけ。
新美南吉さんも、ひょっとしたら、このお釈迦様の伝記を知っていたのかもしれません。そして、『でんでんむしのかなしみ』を著したのかなとも思います。
同じようなお話しが、お釈迦様の伝記にもあります。
お釈迦様がおられた頃に、わが子を亡くしてしまったキサー・ゴータミーというお母さんがいました。何とかして我が子を生き返るようにしたいと思ったキサー・ゴータミーは、色んな人に尋ねます。我が子を生き返させるためには、どうしたらいいかと。
すると「お釈迦様に、相談したらよい。あの方なら、かならず解決してくれるから」との言葉を受けます。その言葉を聞いて、必死にお釈迦様のところに行きます。
そしてお釈迦様に懇願をします。「何とかして、この大切な我が子の命を、元通りにして下さい」と。
お釈迦様は、「わかったよ、その為には、お葬式を出したことのない家から、芥子の実をもらってきなさい。お葬式をしたことのない家からの芥子の実があれば、この子の命を、元通りにできるから」と。
この言葉を聞いたキサー・ゴータミーは、片っ端から、色んな家を訪ねます。「芥子の実を下さい」「ああ、いいよ」「ところで、この家では、お葬式をしましたか?」「ああ、去年、おじいさんがなくなったばかりだよ」。
がっかりしたキサー・ゴータミーは、次の家に飛び込みます。でも、その家は、子どもを亡くしてお葬式を出した家でした。そして、次も次も、その次もお葬式をした家でした。
そこでキサー・ゴータミーは、やっと気付きます。家族を失ったのは、自分一人ではなかったと。みんな同じような悲しみを背負って生きていたということを 。
そうなんです、わたしも、みんなも、悲しみを背負いながら、今日の一日を暮らしているのです。ただ、それを口にしないだけ。
新美南吉さんも、ひょっとしたら、このお釈迦様の伝記を知っていたのかもしれません。そして、『でんでんむしのかなしみ』を著したのかなとも思います。
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