少し前の記事の、コメント欄に私が書いていた、職場の後輩Tくんのこと。
【コメントの一部抜粋】
約17年前、4年制大学を出て、新卒で入社した
Tくんの新人研修を、私が受け持ちました。
内気で大人しいTくんは、厳しい私の指導に
「あぁもう無理かな。今日は来てくれないかも・・・」と
最初の1ヶ月をドキドキさせてくれた男の子でした。
その後数年間、私のサポートの仕事をしてくれました。
あれから17年、彼は目覚ましく成長し
今や我が社を背負う程の仕事を任されています。
その彼が、上司と喧嘩して「仕事を辞めます」と
言って来たのは今日の午後。
コメント欄までご覧くださっている方は、
その後が気になりますよね~?
辞める気持ちに変わりはないと言っていた彼が
私とさちこさんの話を聞いてくれ
気持ちが「五分五分」に変化したのは先週水曜日の夜。
じゃぁこの三連休でしっかり考えて!と言い、週末は別れました。
「でもさ、もし万が一、辞めるの止めたら、社長と副社長に詫びを入れなきゃなんないでしょ?口下手だから、上手いこと言えないよね?私も無い知恵絞って、この三連休でどういう謝り方が一番効果的か考えとくからさ。あ、でも別にそれを気にして辞めるの止めなきゃか・・・とか考えなくていいからね。無駄に終わるかもしれないの承知でやるから。気にすんな!」という、物凄いプレッシャーが掛かる一言を残して。笑
連休明けの朝、ドキドキしながら出社しました。
「あの・・・、やっぱり辞めるのは、止めにします。色々有難うございました。本当に親身になって考えてくれて、勘違いしてた僕のこと、正してくださって、本当に有難うございます」
よっしゃぁ!!
嬉しかったですねぇ。気持ちが通じたんだと思いました。皆様はもうお気づきかと思いますが、私、相当口が悪いです。だからあの夜も、結構辛辣なこと、彼に言ったんです。それでもね、愛情を感じてくれたんですね。そういうのって、伝わるものなんですね。
あの夜、そもそもここ数年前から、何故彼が仕事を辞めたいと思っていたのかを、初めて聞きました。
「社内で僕よりお給料を沢山貰ってるやつが、全然仕事してなくて、どうして僕ばかりが大変なのか・・・って、いつも不満でした」
確かに我が社は、文句を言わないで頑張る「出来る人間」に仕事が集中する・・・という傾向があります。それでもそれは、自分はもう限界なので、この仕事を誰かほかの人に振りたい・・・と言えば、それも通して貰える職場です。
「え?それってさぁ、社内を見て、そう思った訳?
そもそもね、その仕事しない高給取り、当然私も知ってるけど、彼ら一様に、幸せそうな顔してる?してないよね?
じゃぁTくんは、彼らみたいに給料泥棒みたいなやつ・・・って思われても平気なの?人より楽して高い給料貰いたいと思ってる奴って、結局心も中身も貧乏なんだと私は思うよ。
だって、考えてごらん、あの人、Tくんより先輩じゃない?なのに、入社してから、あの人の実力全然進歩してないよ。それに比べてTくん、どえらい進歩してるよね?
しかもその不満、一度も上司にちゃんと伝えたこと無いよね?言いたくても言えない自分だったんだよね?勝手に我慢しといて、勝手に爆発して、それじゃぁ周りにいる人間にとっては迷惑なヤツでしかない。Tくんだって、他人のことだったら、そんなヤツ知らんわ~ってなるでしょう?
その、Tくんの弱点を、大きく変えるチャンスだよ、今回のことは。
それとさぁ、社内じゃなくて、世間に目を向けてみようか?今Tくんが貰ってるお給料、結構高額だよね?それ、自覚してる?変な会社だけど、頑張って結果を出す人間のことも、ちゃんと見てくれて、それなりの賃金を払ってくれる会社でしょ?ウチは。
それが分かってるんならさぁ、仕事しないヤツのこと見て、文句言うの止めな!彼らは仕事しないことで、自分のスキルを上げるチャンスを逃してるアフォーだよ。ダサい!そんな奴らを相手に、マジで怒ってるTくんって、めちゃダサい。そういうカッコ悪い男、やってんじゃないよ!あたしの方がよっぽど男らしいじゃないか!爆
もし仕事辞めないって言うんだったら、どんな言葉で、どうやって自分の気持ちを伝えられるようになるか、私が再教育する。だから、もう一回考えてみて」
確か、こんなようなことをつらつらと言ったような気がします。
大学で一応パソコンも勉強してきたようでしたけど、最初は殆んど使い物になりませんでした。ところが今は、我が社で必要な、かなり複雑なExcelデータで、難しいマクロもホイホイと作れるようになりましたし、データベースを立ち上げるくらいの実力もついたんです。ただただ黙って、日々頑張ってきたお陰で。
でも時には、頑張ってる自分を認めてくれる人に、優しい言葉を掛けて貰いたくなりますよね。人は弱いから。
これまでより少し笑顔が増えた気がするTくんは、きっとこれから、これまで以上にがんばる男になるんだろうなぁ・・・と、定年までの私の楽しみが、ひとつ増えました。
【コメントの一部抜粋】
約17年前、4年制大学を出て、新卒で入社した
Tくんの新人研修を、私が受け持ちました。
内気で大人しいTくんは、厳しい私の指導に
「あぁもう無理かな。今日は来てくれないかも・・・」と
最初の1ヶ月をドキドキさせてくれた男の子でした。
その後数年間、私のサポートの仕事をしてくれました。
あれから17年、彼は目覚ましく成長し
今や我が社を背負う程の仕事を任されています。
その彼が、上司と喧嘩して「仕事を辞めます」と
言って来たのは今日の午後。
コメント欄までご覧くださっている方は、
その後が気になりますよね~?
辞める気持ちに変わりはないと言っていた彼が
私とさちこさんの話を聞いてくれ
気持ちが「五分五分」に変化したのは先週水曜日の夜。
じゃぁこの三連休でしっかり考えて!と言い、週末は別れました。
「でもさ、もし万が一、辞めるの止めたら、社長と副社長に詫びを入れなきゃなんないでしょ?口下手だから、上手いこと言えないよね?私も無い知恵絞って、この三連休でどういう謝り方が一番効果的か考えとくからさ。あ、でも別にそれを気にして辞めるの止めなきゃか・・・とか考えなくていいからね。無駄に終わるかもしれないの承知でやるから。気にすんな!」という、物凄いプレッシャーが掛かる一言を残して。笑
連休明けの朝、ドキドキしながら出社しました。
「あの・・・、やっぱり辞めるのは、止めにします。色々有難うございました。本当に親身になって考えてくれて、勘違いしてた僕のこと、正してくださって、本当に有難うございます」
よっしゃぁ!!
嬉しかったですねぇ。気持ちが通じたんだと思いました。皆様はもうお気づきかと思いますが、私、相当口が悪いです。だからあの夜も、結構辛辣なこと、彼に言ったんです。それでもね、愛情を感じてくれたんですね。そういうのって、伝わるものなんですね。
あの夜、そもそもここ数年前から、何故彼が仕事を辞めたいと思っていたのかを、初めて聞きました。
「社内で僕よりお給料を沢山貰ってるやつが、全然仕事してなくて、どうして僕ばかりが大変なのか・・・って、いつも不満でした」
確かに我が社は、文句を言わないで頑張る「出来る人間」に仕事が集中する・・・という傾向があります。それでもそれは、自分はもう限界なので、この仕事を誰かほかの人に振りたい・・・と言えば、それも通して貰える職場です。
「え?それってさぁ、社内を見て、そう思った訳?
そもそもね、その仕事しない高給取り、当然私も知ってるけど、彼ら一様に、幸せそうな顔してる?してないよね?
じゃぁTくんは、彼らみたいに給料泥棒みたいなやつ・・・って思われても平気なの?人より楽して高い給料貰いたいと思ってる奴って、結局心も中身も貧乏なんだと私は思うよ。
だって、考えてごらん、あの人、Tくんより先輩じゃない?なのに、入社してから、あの人の実力全然進歩してないよ。それに比べてTくん、どえらい進歩してるよね?
しかもその不満、一度も上司にちゃんと伝えたこと無いよね?言いたくても言えない自分だったんだよね?勝手に我慢しといて、勝手に爆発して、それじゃぁ周りにいる人間にとっては迷惑なヤツでしかない。Tくんだって、他人のことだったら、そんなヤツ知らんわ~ってなるでしょう?
その、Tくんの弱点を、大きく変えるチャンスだよ、今回のことは。
それとさぁ、社内じゃなくて、世間に目を向けてみようか?今Tくんが貰ってるお給料、結構高額だよね?それ、自覚してる?変な会社だけど、頑張って結果を出す人間のことも、ちゃんと見てくれて、それなりの賃金を払ってくれる会社でしょ?ウチは。
それが分かってるんならさぁ、仕事しないヤツのこと見て、文句言うの止めな!彼らは仕事しないことで、自分のスキルを上げるチャンスを逃してるアフォーだよ。ダサい!そんな奴らを相手に、マジで怒ってるTくんって、めちゃダサい。そういうカッコ悪い男、やってんじゃないよ!あたしの方がよっぽど男らしいじゃないか!爆
もし仕事辞めないって言うんだったら、どんな言葉で、どうやって自分の気持ちを伝えられるようになるか、私が再教育する。だから、もう一回考えてみて」
確か、こんなようなことをつらつらと言ったような気がします。
大学で一応パソコンも勉強してきたようでしたけど、最初は殆んど使い物になりませんでした。ところが今は、我が社で必要な、かなり複雑なExcelデータで、難しいマクロもホイホイと作れるようになりましたし、データベースを立ち上げるくらいの実力もついたんです。ただただ黙って、日々頑張ってきたお陰で。
でも時には、頑張ってる自分を認めてくれる人に、優しい言葉を掛けて貰いたくなりますよね。人は弱いから。
これまでより少し笑顔が増えた気がするTくんは、きっとこれから、これまで以上にがんばる男になるんだろうなぁ・・・と、定年までの私の楽しみが、ひとつ増えました。
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