現在、東京は上野の国立西洋美術館でアルブレヒト・デューラーの版画・素描展を開催しています。デューラーは、15世紀後半から16世紀初頭にかけて主にドイツで活躍した画家。イタリアのルネッサンスを吸収し、ドイツにおける北方ルネッサンスの中心となった人物で、油彩画も多数制作しましたが、版画や素描の評価も大変高いものがあります。
デューラーと日本の関係について。実は江戸時代の浮世絵師葛飾北斎がデューラーの描いた「犀」を間接的に見て、作品制作の参考にしていたのではないか、との推論があります。(北斎が見たと思われるのはヤン・ヨンストン『動物図譜』に掲載された「犀」ですが、その「犀」の図はヨンストンがデューラーの描いた犀を丸写ししていたそう。詳細は『奇想の図譜』辻惟雄著 ちくま学芸文庫を参照)また、日本近代洋画においては藤島武二や岸田劉生がデューラー(北方ルネッサンス)に影響を受けたと考えられています。日本からはるかに遠い国で生まれた作品が、何百年もの後に日本美術に影響を与えたのですから、デューラーの絵には不思議なつながりを感じますね。
明日は展覧会の感想をご紹介します。
デューラーと日本の関係について。実は江戸時代の浮世絵師葛飾北斎がデューラーの描いた「犀」を間接的に見て、作品制作の参考にしていたのではないか、との推論があります。(北斎が見たと思われるのはヤン・ヨンストン『動物図譜』に掲載された「犀」ですが、その「犀」の図はヨンストンがデューラーの描いた犀を丸写ししていたそう。詳細は『奇想の図譜』辻惟雄著 ちくま学芸文庫を参照)また、日本近代洋画においては藤島武二や岸田劉生がデューラー(北方ルネッサンス)に影響を受けたと考えられています。日本からはるかに遠い国で生まれた作品が、何百年もの後に日本美術に影響を与えたのですから、デューラーの絵には不思議なつながりを感じますね。
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