散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

図書館かよい

2006年04月09日 12時56分28秒 | 食べ歩き
最近、図書館にわりと通っている。子供~学生の頃はもちろんお世話になりまくっていたが、しばらく前から「欲しい本は全部買う」ことになったので、足が遠のいていた(と言っても、ほとんど小説の文庫本しか買わないので大したことはない)。しかし最近、美術関係の本を読みたくなってきて、流石にこれは全部買うわけには行かないので、図書館のお世話になっているのだ。

話は変わるが、いい年配の方でもマナー知らずな人はいるもので、図書館の座席を1.5席~2席のうのうと使ったり、人の通る場所に足を投げ出している人は少なくない。もちろん私は特定の世代が礼儀知らずなどとは思っていない。礼儀知らずは礼儀知らず、自分がそうはならないように心がけるのみである(何か珍しく説教臭いな。昨日は車に歩道上で歩くのを随分遮られ、それにも怒っているのだろうか)。

帰りに街の洋食屋「A」へ。メインはハンバーグとエビフライ。スープ・ライス、サラダはセルフサービスで取り放題。最後にコーヒーを飲んで、今日の散歩は終了。帰りがけに雪が降ってきた。札幌は春にはもう一息であるな。

ギャラリーなどを巡る

2006年04月08日 15時37分30秒 | ART
まだかなり寒い日々が続くが、結構歩きやすくなってきた今日この頃。本日のギャラリー等巡り。

西区役所の前の雪捨て場には雪がてんこ盛り。道外の人は驚くかも?



近美→三岸美術館→コンチネンタルギャラリー→北大博物館→紀伊国屋→大同→たぴお→時計台。
途中で酒を飲んでしまったので、失速。

近美「伊藤隆道展」。失礼な言い方だが予想以上に面白かった。





主な作品では、滑らかな金属物体がモーターで回転している。どれも水平に回転しているのだが、とてもそうは思えない動きに見える。複数の物体の形状の違いから、動きに差異が生まれることと、物体の表面の光をつい目で追ってしまい、その際自分は定点を見つめているつもりでも光の点は物体の表面を移動しているため、物体が上下に動いて見えるという錯覚を利用しているのだ。
煙草の煙がゆっくり上昇しているように見える作品と、「上昇・下降」という9本の物体が、カラーライトを浴びながら左右回転・停止を繰り返す作品には、しばらく見入ってしまった。

これくしょんぎゃらりいの「北海道美術・この100点」。
やはり近美にはまだ隠れた名作がある。深井克美は好きな作家だが「彼岸へ」は初めてみた気がする。

北大博物館へ。過去に何度か来た事があるのだが、あらたに2階の展示室がオープンし、展示がかなり充実してきた。

理学部の木とレンガの階段



染色されたスケルトン宗八。生物学展示が面白い。



ライオンの骨。これは襲われたら死ぬな。



タカハシホタテ。これを見るたびに「貝柱でかくて旨そう」と思う。



さて、メインの企画展示は「北大樺太研究の系譜展」。小樽で樺太の展示を見て以来、少々興味がある。

展示室。入口の上のコウモリのマークがステキ。



樺太の半島説VS島説。



おまけ。北大の中央食堂にて。トンカツカレーの他に、カツカレーがある。何のカツだろうか。



札幌駅の「C」へ。
ビール1杯とイカ一夜干で休憩。



大同「MITORAMAXII ミトラマ島綺談」。
「展示替えしたんですか?」と聞くと、「ちょっとだけしました」とのこと。今回は「おかえり」というのが怖かったですねと言うと、ご本人は「問題作でして・・・。でもいろいろな傾向の作品を出してよかったです」と言っていた。タイトル忘れたのだが、2階右手の風景画のようなものも、とても美しい作品。

それから作者が見に来ている人に積極的に声をかけて、いろいろ話をしているのが凄い(私にはできない)。何かいろんな広がりが生まれるような気がする。

昼食に迷うこと

2006年04月08日 12時48分04秒 | 食べ歩き
私は結構マイナス思考で、昼食を食べる時に勝手に迷いモードに入ってしまうことがある。行きたかった店が閉まっていたり、満員だったりすると、「さて、どこにいこう。ラーメンって気分じゃないし、カレーでもない。蕎麦でもない・・・・・・」とメニューに悩み、「ああ、ここも混んでる。この店は、うーん何か違う」と店にも迷う。

さて、本日も北大方面に行きながら「どこでメシ食うか」と迷いの兆しがあったのだが、北13条のそば「S」を思い出し、すぽーんと迷いはとけた。店に入り、鴨せいろ。まだ昼時だったので「冷や酒、いいですか」と聞くと「国稀で良いですか」とのお答え。

鴨汁は程よいコッテリ加減。蕎麦は爽やかな味。酒は器にナミナミ(セコイ居酒屋は見習って欲しい)。会心の昼食だった。

お客さん5態

2006年04月05日 19時49分15秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
すすきのの立ち飲み「C」へ。
ビール、瀬戸の灘(黒糖焼酎)、木場黒甕しこみ(芋焼酎)を飲み、鶏レバーのパテ、ポテトサラダ。
最近、鶏レバーづいているが、これまた一工夫の感じられる味で(具体的には不明)、美味しい。ポテトサラダも全体的に味がなじんだ感じがして、どこか一味違う。

本日は周りにいた客の印象など。

・オヤジ1号
 店主になれなれしく話しかけ、声デカイ。こういう人を見るたびに私は不思議な気持ちになる「あんた何様?」。

・オヤジ2号
 寡黙。1号の知り合いではないのに、上手く会話を交わしている大人。1号が帰った後は携帯電話イジリ。うーむ。

・女性二人組み
 中華料理屋で飲んでから来たツワモノ。最近の立ち飲み屋さんにはこういう方が増えたな。店主と近況報告をしあってから、二人の世界へ。程よい感じ。

・女性三人組
 にぎやかな三人組。立ち飲みやバーの様式を弁えていないと言いたい所だが、隔離された小部屋へ。良かった。

・男性三人組
 立ち飲みやバーのカウンターで三人というのは微妙な人数だが、大人の雰囲気。注文も早く出るもの、珍味、ちゃんとした料理ものなどバランス良い。

好き勝手な事を思って飲む私でした。

20060405最近読んだ本

2006年04月05日 12時40分27秒 | 読書
「ヒートアイランド」垣根涼介
一般的にこういう話を好まない私だが、面白かった。主人公の潔さが良いのだろうか。2チームが生き延びて、一方的にやられるヤクザさんがちと気の毒。

「コラプシウム」ウィル・マッカーシー
人間自体もコピーできる技術が確立しているため、やや登場人物が使い捨てっぽいのが気になる。ストーリーはロマンチックに流れている気もするが、面白い。

以下、図書館の5冊。今年度から貸し出し冊数が増えましたな。

「裏ミシュラン」パスカル・レミ
ミシュランの暴露的内幕本。今ひとつフランスのレストラン事情が判らないので、ピンとこない。

「普通の食事」山本益博
先日、この人の感覚は結構普通なものがあることに気が付いた。

「路上探検隊 奥の細道をゆく」路上観察学会
北海道より路上で目に入るものの密度が濃い。

「ダ・ヴィンチ謎のメッセージ」青井伝
・レオナルドはヨハネの生まれ変わり
・次に生まれ変わる時の姿がモナリザ
・フロン問題、エボラ出血熱、バブル崩壊、未来の彗星衝突を予言している
頭がおか・・・

「名画日本史1」
朝日新聞で色々な名画を取り上げた特集記事のまとめ本。中では「松林図」の背景が面白かった。しかし、名画の話と記者の信念(死刑廃止論)を同一線上で書くのがなってない。

軍鶏鍋

2006年04月03日 21時47分50秒 | 食べ歩き
年度初日からいきなり飲みに。しばらく休肝日を作ろうと思っていたのだが。

大通の軍鶏料理専門店「K」へ。
食べた物は、以下。
・軍鶏の叩き&山ワサビ・・・山ワサビのさわやかさがピッタリ
・レバ刺し・・・濃厚だが臭みなし。これはイイ。
・軍鶏の皮と春キャベツ・玉ねぎのサラダ
・しいたけ焼き
・軍鶏鍋&最後に雑炊・・・ベースのスープが専門店でなければ出せない味。雑炊をつい3杯。

飲み物はビール、赤ワイン、黒糖焼酎、芋焼酎。
今日は大人しく帰る。
平日の私はデジカメを持ち歩いていないので、写真がついていなくて寂しいブログだなあといつも思っている。携帯で撮れと? 持っていないのだ。

話は変わるが、北海道新聞のエイプリルフール記事「市電がロープウェイに乗り入れ」を信じている人が結構いておかしい。ああいう夢は壊さない方が良いのだろうか。でも、その話を横で聞いていたお店の人・別のお客さんまで信じそうになっていたらしいので、真実を教えたのが正解だったと思いたい。

そろそろ情報処理試験が

2006年04月03日 12時46分56秒 | 情報処理試験
このカテゴリのエントリは久々。

春の情報処理技術者試験の試験会場が北海道大学に決定した。地下鉄で行きやすいので、とりあえず満足である。
先日受けた模擬試験の結果も返ってきた。午前=A、午後1=C、午後2=D、総合=D・・・。予想通りの結果であるが、合格まで程遠いなあ。

50年

2006年04月01日 23時45分57秒 | 飲み歩き・琴似界隈
本日は夕食前に一軒。相当歩いたのでグッタリしつつ、すすきののバー「C」へ。ウィスキーソーダで喉をうるおし、ボトルが目に付いたグラッパを注文。マスカットから作られたグラッパらしい。香ははっきりしているが、味はマイルド。

カウンター逆側にいる女性が「最近太ってきて」「もう年だから」と喋り方もおばちゃん喋りでマスターと話をしていたので、「50代なのかなあ」と顔を見ぬままに思っていたのだが、本人曰く31歳らしいのだ。あまり老け込まない方がいいぞ。

夕食後にもう一軒。琴似のバー「D」へ。
ああ、やってしまった。ジョージ・ウルクハート・50年をハーフショットで注文。

50年たつと、樽で熟成させていた原酒の9割が蒸発してしまうらしい。日本向けに60本限定ということらしいが、50年熟成でこの値段は破格だ(でもいい値段なので半分量なのだが)。香は深く甘く、味は単なるウィスキーとは思えないような複雑な味。多分、この真価は私には分かっていないのじゃないだろうか(家に帰って17年もののウィスキーを飲んだら、さっきの味の素晴らしさが少し分かってきた。17年ものだって、結構な熟成期間なのだが)。

次はもう全然違うジャンルにしなければ、どうにもならない。カロニー・1982・ヘヴィラムという23年熟成のラム酒を飲むことにした。アルコール度数が62度であり、パンチの効いた味。甘く濃厚なラムの香り。

前回来たときにブランデーメーカーのグレープジュースが美味しかったのだが、もう品切れらしい。残念だが、来月リンゴジュースが入るらしいので、それとカルバドスを合せてみることにしよう。

最後はテキーラベースのマルガリータ。塩をきかせてさっぱり。

ちょいと食べすぎ

2006年04月01日 21時14分57秒 | 食べ歩き
本日の昼食はバタバタしている内に時間がたってしまい、札幌駅近くのカレー屋「I」で、カツカレー。今日の夕食はまたガッチリ食べる予定なのに、濃厚、ボリューム大の昼食になってしまった。



夕食は二十四軒のビストロ「PE」へ。
アルザス・ピノブラン・ヒューゲルを注文して、アミューズは筍と独活のキッシュ アンチョビソース。さっぱりした春の味である。
前菜は菜の花とハムのキッシュ(よい香りだ)、鶏白レバーのパイ、鱒のスモーク、ニシンとジャガイモとリンゴのサラダ仕立て。私はレバーのパテが大好きで、ワインに非常に合う。

次にパスタ料理。もちもちとしたジャガイモの立方体=シュペッツェレにソーセージとトマトをかけた物。酸味の効いたソースがぴったり。魚料理はカレイとアサリにシュークルートを添えてスープ仕立てにしたもの。あっさりとしてこれも春めいた感じ。

メインは羊のロティに羊と豆の煮込みを添えてもらった。焼いても煮込んでも羊の風味がはっきりと分かり、やはりこうでなくてはいけない。ヴェールソースは青っぽい香がするが、食べると青臭くなく爽やか。

この店ではいつもデザートが楽しみ。コーヒーを飲みつつ、レモンのシャーベット、パイナップルのサフランコンポート、ブルーベリー入りケーキ、ナッツ入りクッキー、柔らかプリンなど。デザートにはそれぞれ正式名称があると思うのだが、残念ながら詳しくないので紹介は適当である。



ぜひ最後に赤ワインとチーズをやってみたいと思っているのだが、とても満腹でそこまでたどり着けない。

路面電車の旅

2006年04月01日 16時26分38秒 | Weblog
今日はまだ気温が低いが、良い天気になってきたので路面電車の旅に出かけることにした。路面電車の旅といっても、一日乗車券を購入してぶらり散歩としゃれこむような甘いものではない。約8.5キロの路面電車の路線全線を歩いてみる旅だ。

歩きつつ全ての停留所を写真にとって見たのだが、あまり面白くない。すれ違う電車の写真を撮ったので、それをアップしよう(私は電車マニアではないが)。

パンの学校



ガーナチョコレート



コカコーラ



Qoo



緑色の電車



エスコートカード



緑の電車(旧型)



リトルスプーン



ミルキー



2006/4/22追加
フリスク



2006/5/20追加
QURAZ(レンタル倉庫)



セデス



2006/6/10追加
貸切電車



2006/8/12追加
アルバイト北海道



2006/9/23追加
ビッグ



血液センター



2007/2/24追加
ニッカ



結構いろいろ走っているものだ。

巨匠デ・キリコ展 など

2006年04月01日 13時43分17秒 | ART
大丸の「巨匠デ・キリコ展」へ。
非常に期待して行った展覧会であり、”何点か”良いものが出品されていたような気がする。「不安を与えるミューズたち」「ニューヨークの形而上的光景」「夏の夢アリアドネとイタリア広場」「噴水のあるイタリア広場」「ヘクトルとアンドロマケ」が興味深かった。

これまでキリコの画に「きっちり塗ってあるな」と言う印象を抱いていたのだが、割とあっさり目に塗られた作品も多い。また形而上画になりだす前の裸婦スケッチなども、見る人によっては面白いのだろう。

大同ビルの「MITORAMAXII ミトラマ島綺談」へ。
「熊、街へ」が印象に残っていて、濃厚な民族的イメージを持っていたのだが、もっと作風は多彩。私は花の画に全くと言っていいほど興味をもてないのだが、上手くて感心。「サボテン営業」というのが面白く、ご本人にその話をしたところ、「ああいうのを、つい、どうしても描いてしまいます。好きと言ってもらえて嬉しい」とのこと。そこはかとないユーモア感もステキだ。

時計台の「徳丸茂展」へ。
もの凄く気持ちのよい画だ。

本日は所用があり、ギャラリー巡りは以上。

20060401最近読んだ本

2006年04月01日 12時23分57秒 | 読書
「声の網」星新一
随分懐かしい作品を再読。最近、星新一は結構再刊されているような気がする。まさにインターネット時代先取りと言う感じか。

「操縦不能」内田幹樹
非常に面白いテーマの作品。フィニッシュへの盛り上げのスムーズさがもう一つ。

「白菊」藤岡真
驚かせようとするあまり文章に違和感がある。何となく漂う古臭いセンスもどうか。

「懐かしの札幌昭和探索ガイド」
最新の店なのにレトロ調というのはどうも好きではない。紹介されている中でお勧め(驚き)はやはりレトロスペース坂会館。ぜひ行ってみたいと思っている店は串かつ千里。

「小説のゆくえ」筒井康隆
断筆前後の話を含んだエッセイ。私は最もノーベル文学賞に近い人だと思っているので、もっと書いて欲しい。

「浮世絵師列伝」
北斎、広重を結構見たので、今見たいのは歌麿である。

「浮世絵博覧会」高橋克彦
いろいろ見てから読み直したので、面白かった(再読)。

「地球の静止する日」ブラッドベリ他
SFにまだセンスオブワンダーがあった時代の作品集。懐かしい。