2022年10月30日(日)筑波山神社の風景 快晴、大勢の登山客が早朝から訪れていた。ケーブル化―宮脇駅周辺の木々は赤みを帯びてきたが、紅葉は来月中下旬ころと予想される。 天空の絶景 江戸時代は山上の佛都 筑波山大御堂で、 10月28日から11月6日(土)まで再建390年記念展が開催されている。開催時間は9:00~16:00で入場無料。 受付の案内人によると今回の展示は、今回限りの企画 . . . 本文を読む
高須芳次郎著『水戸學精神』
第十三 結收 (一) 水戸史學の特性及び批判 以上、水戶學の考察を結了したについて、更にその全値を振り返って見ると、水戸學に於ける特質及び諸要素などが、頭に浮んで來る。惟ふに水戸學は、徳川家康の文教奨励によって促進せられた文藝復興の新機運の波に乗って、生れ來ったのである。 卽ち新しい時代における學問の新討究が起り、神道、國史、國文などの再検討 . . . 本文を読む
高須芳次郎著『水戸學精神』 第十二 水戶學に於ける科學思想 (六) 科學の活用と統制
當時、毛色の岐も變った學者に鶴峰海西といふのがある。彼は物理學者でその営時水戸においての専門は、主として天文學、物理學方面を担當し、それに中々熱心で相當精励した。彼は非常に數學に通じて、特に天文學、地 . . . 本文を読む
高須芳次郎著『水戸學精神』 第十二 水戶學に於ける科學思想 (一)科學方面のこと 水戶政敎學が尊皇精神を高調したことは周知の事實であるが、科學といふことになる と、比較的最近までこれに斶れたものを餘り見ない。今私がこのやうな題目を強んだことは、無論毛色の變った話をしようといふのではなく、その主點は水戶の幕末に . . . 本文を読む
高須芳次郎著『水戸學精神』 第十一 會澤正志齋の思想と人物 (一)正志齋の思想系統 水戸政敎學の大成者であり、募末思想界の巨頭だった會澤正志齋について、まだ纏った研究論文が一つも見えないのは、一體、どうした事であらう。彼の「新論」が非常に有名で、全日 . . . 本文を読む
高須芳次郎著『水戸學精神』
第十 東湖の皇道思想と政敎一新策(その2) (五)東湖の正氣説 次ぎに東湖の正氣説は、幽谷の考へから出て、これを非常に發展せしめたのである。 幽谷は、正氣の語を口癖のやうに用ひはしたが、これを哲学化し、また詩的に表現するところまでは、ゆかなかった . . . 本文を読む
高須芳次郎著『水戸學精神』 第十 東湖の皇道思想と政敎一新策 (一)幽谷の新思想と東湖の傳承 幕末非常時に當って、最も必要なことは、軍事科學を本とした國防の充實と共に日本 民族性に卽した獨自の國民思想的基本を打建てる上にあった。東湖は、この二つの要求に向って、光を與へ、力を與へて、困難打開の上 . . . 本文を読む