瀝瀝(れきれき)散歩道

瀝瀝というのは「水が音をたてる様子/風が音をたてて吹く様子」つまり、「ありのままの風景」ということでしょうか。

業界用語は難しいけど、、、

2017-06-20 13:03:40 | 日記

みなさん、お元気でしょうか?
ちょっと梅雨っぽくなってきたのでしょうか?
東京は相変わらず空梅雨って感じです。

さて、
私ごとで恐縮ですが、しばらく御茶ノ水にある大学病院に入院していました。
私は大きな病院に入院したのは初めてなので、結構ビビりました。
また「痛がり屋」なので、手術と言われ戦々恐々でした。
11日間を過ごしたところで、先日「医学上は何の問題もない」と告げられ、めでたく退院となりました。

ところで、御茶ノ水は青春時代を過ごした場所です。
私の高校時代のボーイフレンドは明治大学に進学したので、私はよく六大学野球を見に行きました。
ちょうど明治には中畑清、法政には江川がいたから、六大学の黄金時代と言っても過言ではなかったでしょう、、、。
病室からは、その明治大学の高層校舎を見渡せました。
昔、よく行った「アッサム」という半地下にあった素敵なカフェは明治大学の開発(?)で取り壊されてしまいました。
西郷輝彦(古い、、、)に似た店主がいた、とんかつやさん、も同じです。
キッチンカロリーという洋食屋さんは生き残りました。
なにしろカロリーの多い揚げ物と大量のご飯んで有名なお店で、明治大学の学生たちには大流行りの食堂でしたから。




病院は異文化社会ですね。面白い業界用語が飛び交っています。
今回、私が一番気に入った言葉は「きれいな傷」というものです。

手術でみぞおちあたりに10センチほどの傷ができましたが、
その傷をチェックするお医者さんや看護師さんが同じように「きれいな傷ですね」というのです。

最初は「はあ〜!?きれいな傷?」と思いました。
普通、きれいは
「あの人はきれいです」とか「きれいな桜です」のようにプラスのイメージですよね。
傷はどうでしょうか?
今まで何もなかったところに10センチの傷ができれば、きれいなんてものじゃありません、悲しい気持ちがします。
その感覚で受け取ると「きれいな傷」は理解できないものになります。

しかし、ちょっと考えると
医療関係者は「いろいろな傷を見てきたけれど、その中では比較的きれいな傷です」と言いたいのではないでしょうか?
傷に関する経験に大きな差がありますし、そこが専門職の専門的な言葉、ということになりそうです。

自衛隊の言葉で私が気に入っているのは「調整力」ですが、最近の衝撃は「ダッサク」です。
これもまた「調整力」「補給統制本部」と同じように、生まれて初めて聞いた言葉でした。

授業で「ジョハリの窓」を勉強しましたよね。
私も「ジョハリの窓」を初めて知った時には「変な名前!」と思いました。
皆さんも「ジョハリの窓」を授業で聞いた時は、「何?それ」と感じませんでしたか?

さて、どの業界にも業界用語があります。
それはその場に最も適し、すばやく相手にその状況を伝えることができる便利な言葉なのです。
私たちは定年退職後は新しい現場に入っていきますよね。
そこではそこだけしか使わない言葉があると思いますが、「???」と思ったら、遠慮せずにすぐに質問しましょう。
放っておくと、仕事で支障をきたすことも考えられます。
私たちはそこのところは必要以上に積極的にならなければいけないと思います。
のちのち、「今さら聞けないことなんですけど、、、」なんて言うより、その時に聞いてしまった方が本当に楽です。



入院中、私を担当してくださった3名の医師は30代前後の若い先生たちです。
3人はいつも一緒にやってきます。
廊下での話し声が聞こえてきます。

「〇〇やっておいたから」
「あざーす(=ありがとうございます)」
「ありがっとっす」

ちょっとだけですけど、大丈夫かな〜、この人たちも私の手術に立ち会うって言ってたけど、、、って思いました。







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2 コメント

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>>SHINさん (huizi)
2017-06-21 19:48:03
いつもコメントありがとうございます。若い先生たちは若いなりに頑張っていました。ただ、いつも大学院生を見慣れている私には、ちょっと頼りなさげに思えちゃったのかもしれません。最後に「医学上なんの問題もありません」と言われた時に、相当私は嬉しかったのでしょう、、ニコニコしました。そうしたら「その笑顔があれば、絶対大丈夫ですね」と応えてくれました。やっぱりお医者さんは優しいですね。
私は元気です。気力も十分です。目下、美味しいものを食べて回復中です。お気遣い、本当にありがとうございました。来週から業菅に復帰します。
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医療従事者として・・・。 (SHIN)
2017-06-21 10:49:58
𠮷本先生!

お疲れ様です。


医療従事者としては、「今後ともお身体を自愛されてください!」とお伝えするとともに、若い医師の言動につきましては、医療機関の現場によって対応の仕方が違いまして、「許してください!」と言いたい部分があります。

しかし、今回の状況としましては、「患者の聞こえる所で、心の無い言動は配慮に欠ける!患者様に対する姿勢がなっていない!」と思いました。

この医師達の言動は、『「医大生からの環境」と「病院の現体制」』が「患者様を中心にしていない!」と推測できます。
したがって、私なら「彼らの為、他の患者様の為にも、直接的・間接的に私の思ったことを伝える!」と行動するでしょう。



先生!
気休めになってしまうかもしれませんが、「傷は、今後も元気になれる証」です。

過去、妻には「帝王切開の傷は、元気な子供を産めた証」と伝え、子供には「ママの傷は○○ちゃんの為に頑張った証」と教えたことを思い出しました。

同様に思います。


今後とも、お付き合いを宜しくお願いします。


SHIN
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