いつもココロに太陽を!

~ Me Hana O Ka La I Ka Pu'uwai ~

ワタシだけじゃなくてよかった!

2019-09-09 | ネイルアート
お友達とランチに集まったときのこと。

気の置けない仲なので、お洋服もチャチャっと選んで、たとえ電車だろうとビーサンでどこまでも行っちゃうんだけどね


テーブルに着いて、ふと2人の指を見たら・・・

ツメ?
それって、取れてる?
もしかしてネイル、取れてる?

「取れたわよぉ」と1人。
「あたしも取れちゃったけど、直しに行く暇がなーい」ともう1人。



わーい
ワタシだけじゃなかったんだ

Nちゃんなんて、怪我かと心配しちゃうほど頑丈に絆創膏でくるんでいるけれど、これ全部取れちゃっているらしい

ケッケッケ・・・
思わず嬉しさで3人で写真撮っちゃった

ワタシだけじゃなかったんだー

これが気の置ける?相手なら急いで直しもするのだけど、なにせしょっちゅう会ってる気の置けない仲なので、爪が一個ぐらいなくたって全然


話を聞いたら、2人はプロのネイリストさんにやってもらっているのに
「人によって取れちゃう時がある」らしい。

「上手い人だと取れないけど、上手くない人に当たっちゃうとねぇ」
「2週間持たずに取れちゃうこともあるのよ」
等々・・・

あはは
ワタシも「上手くない人」の1人ってことだ




ワタシのお財布の中からは前回ポロっと取れたネイル(を保管していたつもり)が出てきたけど、こんな事象がこの夏は頻発で困っていたの。

でーもー、プロでもあるんなら仕方ないや!
友達もネイル取れたまんまで暮らしているんなら、ワタシもいいや!

これ、かなーり嬉しい出来事

え?性格悪い?
えぇえぇ、なんとでも言って~

歌舞伎鑑賞 初体験

2019-09-09 | お出かけ
少し前になりますが、お盆休みの時のことを書きますね。

ずっと観てみたいと思っていた歌舞伎に初めて行きました。

周りのお友達の幾人かは歌舞伎に造詣が深く、お着物を着て歌舞伎座に行く人もいたりするのを「すごいなぁ」と見ていたワタシ。
長いことハワイアンになら傾倒しているワタシですが、年齢とともに「歌舞伎文化」にも触れてみたいという願望が数年前から浮かんでいたんですね。

今回、そんなお友達の一人からチケット入手のご案内があり、お盆休み?連日ひとりでヒマ!
モアイ君は仕事なのにワタシはしっかりお休みで、ずっとヒマよぉ。
こんなきっかけで初体験をするのもいいかしら?と申し込んでみましたよ。

お声掛けしてくれた友達自身はその日に前進座のお舞台を観るので✖。
他に浮かんだお友達はお盆休みには家族旅行だったし、もう一人の歌舞伎好きは「松也なら行くけど~今回はパス」とトホホなお返事

でもね、次なる友達に無理にお付き合いいただくにはチケットも高額だし、かといってご招待することもできないわ。
ならば1人で行けってことね。

そうしてワタシ、歌舞伎座に1人で行ってきたんです。



お盆休みの銀座。
歌舞伎座の前はいろんな人種がごった返す賑わいです。



ワタシが今回観劇するのは
●伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)の「御殿」と「床下」の2場
●闇梅百物語(やみうめひゃくものがたり)
の2作品。
(ここに記しておかないとすぐに忘れそう)



これが歌舞伎座の中かぁ
新歌舞伎座ができた時に駅直結の歌舞伎座施設はオットと見に来たけれど、内部に入るのはこれが初めてです。

提灯が下がった風情は江戸時代にタイムスリップしたよう。
舞台の中央上部には、宙乗り用のワイヤー金具も付いていて、これを猿之助さんがピュ~と使うわけね。

ほぉ~。ふんふん。



奮発して一等席を申し込んだワタシは、とても良いお席を分けてもらうことができ、花道がすぐそこだったんですね。
これはうれしいことでした。



ワタシより一段(目線も金額も)高いお席にはお茶のセットが用意された桟敷席がありました。
そっか、サジキ席があるのよねぇ!
ステキ!



舞台にはきれいな織物の緞帳がかけられていて、これ、TVでいうところの「提供スポンサー」なんですね
場内放送で、スポンサー名と織られている絵の説明、織物会社の説明や作家さんの名前、そんな紹介が流れます。



スーッと緞帳が上がってもまた緞帳(笑)
「続いては・・・」とまたスポンサー関連の説明があります。
なるほど途中でようやく提供紹介とわかりましたよ。



そんなスポンサー説明が3~4社あり、3色の定式幕に戻りました。



ワタシが観るのは第一部の2作品で、七之助さんや幸四郎さんが出演されます。
勘太郎ちゃんや長三郎ちゃん・・・
中村屋の特集番組でしか知らないワタシには本名のナオヤくんとノリユキちゃんと言われた方がわかりやすいのですが、
勘九郎さんの息子さん2人も、パパが「いだてん」で不在でも、しっかり納涼歌舞伎に出演するのも楽しみでした。
そして八十助さんの遺されたご子息の巳之助さんが何気に楽しみです。


理解できるかなぁ
楽しめるかなぁ

歌舞伎を全く知らないワタシが物語をきちんと理解できるか不安もあり、ここは素直にイヤホンガイドを借りましょう。



もちろん、フライヤーの裏に書いてある解説も事前にしっかり読みましたよ。
何なら数日前に読んで、当日電車の中で読んで、着席してからも読んだという・・・

こんなに緊張してまじめに取り込んだなら、きっとワタシごときでも理解できるでしょう?
他のみんなにできて、ワタシだけできないことはないはずだわ

開演前から耳元には優しい声の解説が流れ、そんな解説を頼りに、素直に歌舞伎の世界に引き込まれて行きましょう。


【伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)】

女役の七之助さんの本物を(笑)初めて見ました。
ワタシの百倍美しい女性の所作
子供たちがお腹を空かせているのに、お米をとぐのにどんだけかかるんだ!というツッコミをしたくなるような一連の流れによる炊事のシーン。
お米を量ってあたりを伺い、お水を張って涙をぬぐい、帯に挟んだ手拭いを出したり戻したり・・・
これはまさしく様式美を見せているのね。

「とっとと火を起こして、早く炊いてあげて~!」と心で叫ぶワタシ。
勘太郎ちゃんと長三郎ちゃんは、身じろぎせずにその沈黙を耐えます。

ワタシのお隣さんも斜め前も斜め後ろも、すでにスヤスヤと夢の中・・・

それでも2人の子役は自分のセリフが回ってくるまで、じっと・・・大人が寝ちゃうほどすごい長い時間じっとよ。
コックリすることもなく待っている姿に感動すら覚えました。
お兄さんになったんだなぁ。
日に日に役者さんに育っているんだなぁ・・・

長唄の解説にはイヤホンが大活躍で、正直長唄を一言一句聞き取るのはとても難しかったのだけど、それを理解しないとセリフ(ストーリー)がわからなくなるわけで、長唄の合間に差し込まれる解説のタイミングが絶妙で何度も助けられました。
また、お着物の模様やその意味、そんなことも教えてくれて楽しいわぁ。


歌舞伎って『起承転結』をすべて見せる”お芝居”とは違うんですね。

この「伽羅先代萩」は時代物の大作だそうで、物語のすべてを見せるには何時間あっても足りず、今回はその中の「御殿」「床下」の2シーンをお見せします、というシステムが当たり前なんだね。
だから、この先の結末(最終的な勝ち負けや生き死になど)は、歌舞伎の演目上は大した問題じゃないらしい。
その場面の様式美や見せ場を見て楽しむのだということも初めて知りました。

幸四郎さん(ワタシにはまだソメちゃんの方が身近なんだけど)の二役も圧巻で、大迫力。
花道のすぐ近くを通っていってくれるので袴の衣擦れの音も素晴らしかった。

最後の「床下」のシーンで、顔を真っ赤にした獅子が出てくるのだけど、お屋敷の床下での物語なので照明も薄暗く、顔が真っ赤では表情もよく読み取れない。
<荒獅子、坂東巳之助です>とイヤホンから聞こえてこなかったらミノスケちゃんともわからなかったわ。
いや~ほんま、イヤホン最高です(駄洒落かっ)


【幕間】

幕の間と書いて「まくあい」と読みます。
そうそう、これ「まくま」じゃないのよね
この「まくあい」になったら周囲の皆さん、一気にお弁当を食べ始めましたよ。
桟敷席の方はお茶を入れて、美味しそうなお弁当を。
さっきまでスヤスヤされてた隣の方も自分のお膝にお弁当を広げて召し上がっています。
お昼またぎの第一部ですゆえ、皆さん、開演前にお弁当を買って来ているみたい。
ワタシも銀座デパ地下でいつもよりちょっと気取ってローストビーフのサンドイッチを買っておいたので、それをいただきました
もちろん、まじめに2幕目の予習をしながら


【闇梅百物語(やみうめひゃくものがたり)】

こちらは納涼歌舞伎にふさわしい 化け物のお話。
くるくると変わる舞台の楽しさで眠気も吹き飛ぶってーもんです(ワタシじゃないですよ)

大名家の女中たちがロウソクを1本ずつ消しながら怪談話を展開し、最後の1本になったとき・・・

ガイコツや一本足の傘オバケなどがタップダンスよろしく踊るのは楽しかった!
タヌキとカッパの化かし合い?やソメ・・・じゃなかった幸四郎さんの白狐の踊りも(TV以外では初めて)見ることができました。

こういう華やかな演目はやはり見ごたえがあります。
ゆっくりお米をといだり(しつこい?)、策略を練る悪事もの・・・も意味が深くていいのだけど、なーんも考えなくても楽しめるお芝居には昔の人も大笑いしていたのかなぁなんて思いをはせました。



観終わってからもう一度この看板を見てみると、どうりで内容がしっかり頭に入っているので、「なるほど。なるほど」と絵の表わす意味がよくわかりました。





1人は気楽。



一丁目まで歩いて「に志かわ」さんの食パンを買って帰るのも自由


そして初歌舞伎には何を着ていこうか少し悩みました。

お着物は実家まで取りに帰らねばならないし、そもそも暑いし着慣れてない
無理は厳禁です。

せめてワンピースでもと思い、こんなのにしてみましたよ。



特に浮くでもなくお下品でもなく、こんなもんで充分(と判定しました)。


初めての歌舞伎観劇。
中にはお着物の方もいらっしゃり、きりっと着こなされたその雰囲気は粋でしたわ~(尊敬!)

世の中にはこんな道楽をしている方がたくさんいるのねぇと、それは貴重な社会勉強の一日でした