語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【家族】子どもへの依存を捨てる ~捨てる哲学~

2014年04月02日 | 心理
 (1)「AERA」3月31日号の大特集は「捨てる哲学」。
 例えば、漆紫穂子・品川女子学院校長の「子どもへの依存を捨てる」。

 (2)ある高校生の保護者から相談を受けた。素直だった娘から初めて「うるさい」と言われ、悩んでいるのだ。
 漆、答えていわく、「反発というのは、親がしていたさまざまの決定を自分自身でできるようになった証拠。悩むことはない。よかったですね」

 (3)社会の変化(少子化、核家族化など)によって親子関係は濃くなっている。子どもを守っていたつもりが、気がつくと、
  (a)「子どもに依存されること」への依存・・・・に変わっていたり
  (b)子どもの自己決定の場を奪ったり・・・・してしまっていることがある。
  (d)自分のためにはできなくても、子どものためならできる・・・・ことも多い。

 (4)そうやって愛情を持って育てた子どもは、捨てたくても捨てられない。そこに依存関係ができてしまう。当然のことだ。
 その依存関係にどう向き合うか。
  (a)まず、自分だけが特別ではないことを知る。
  (b)ついで、未来からの視点で子どもとの関係を考えてみる。
   <例>子どもが30歳になったとき、今のような一心同体の関係を続けられるか。・・・・ノーだ。
  (c)だから、日ごろから「自分と子どもは別の存在」という意識を持つことが大切だ。
   <例>「娘があんな服を着ているのが嫌だ」と思ったら、小言をいう前に、自分にとっての問題を考えてみる。娘がヘンな目で見られたら可哀想、などという親の気持ちをいったん横に置いて見れば、実は子どもにとっての問題はないことが分かる。
  (d)子どもに言い分があったら、口をはさまずに最後までしっかり聞く。こうして自分と子どもを切り離して考える習慣をつけるのだ。

 (5)品川女子学院が生徒に向けてアンケート調査を行ったところ、生徒が親にしてほしいことは「見守り」だ、という声が多かった。

□漆紫穂子(品川女子学院校長)「子どもへの依存を捨てる」( 「AERA」2014年3月31日号)。
     ↓クリック、プリーズ。↓
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ  人気ブログランキングへ  blogram投票ボタン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする