Wake Up !

一人のヒーラーさんとの出会いから、私の世界が変わっていきました。

寂しい高齢者 Ⅱ

2024-08-11 16:39:14 | 日々のつぶやき

もう一人 うちのお得意さんのIさんで商店街にお店を構えられていた。

何処も商店街がシャッター通りになっていったのに例外はなく 周辺のお店も戸を閉めたり更地になっ行き ご自分も高齢という事もあり 6年目の事決心して店じまいをされて棚まで処分されて閉じられたはずだった。

 時折、客注という事で注文があることはあったが、ある時沢山の注文が来て戸惑い、若奥さんに連絡を取ると向こうも驚いていた。

その前にその町の道の駅でIさんのお友達に出会った時、

「ねえ~、あなたんち電話かからない? 来い来いってしょっちゅうかかるのよ。」と言われた。その頃は何もなかった。

それから半年たたずに電話が始まった。

それも 出るまで止めない。

 商売をされている時は人の出入りがあり、売れようとそうでなくとも1日が過ぎた。

Iさんは家事を含めて自分で何もかもできていたが、ただ一つ自分は商売をしていると思い込んでしまった。

 それから毎日幾度も電話が掛かってくる。適当にあしらっていたものの、コロナが流行ってからひどくなってきた。

時たまお店の前を通ると暗い店内にテレビをかけて座っている彼女の姿が見え、声をかけたり、差し入れを持って行った。

Iさんが腱鞘炎で手術をされた後、息子さんの家に引き取られとられても、商売が気になりそそくさとご自分の家に帰られ、デイサービスを試しにと1回行っても後は行かずじまいで、そのうちうちへの電話はひどくなっていった。

お嫁さんによると 何もかも自分で出来るのだが、ただ一つ商売をしている気になっているとの事、品が無いから人が来ないと思っているみたいだ。

  コロナの間に少しづつ商売も変化していき、彼女の言う商品はない。外出できないので親会社がストップをかけ廃業させたり、数社は世代交代もあり廃業した。

 品物が亡くなったことを伝えても、次回掛かった電話では初めて聞くような対応でほとほと疲れてしまった。

 しかし、彼女は理解できず、彼女がバリバリ現役で張り切っていたころのお得意さんの電話を教えてくれというが、廃業したり世代交代してもうその頃の人はいない。毎日掛かってくる電話を持て余していると、お嫁さんから受け取り拒否にしてくださいとの連絡がった。

 しかし、拒否にしても ベルは鳴らなくても表示は出る。

丁度1年前のお盆明けから、電話に悩まされることは無くなった。

 何かあっただろうとは思っていたがお嫁さんに偶然出会いおたずねすると、

グループホームへ入られたが、まだ完全な痴呆にはなっていないので 家族も面会が出来ないと言われ

 そういう状態で周りは痴呆の人ばかり、Iさんはストレスが溜まらないかと気になってしまう。

お嫁さんと書いたが次男のお嫁さんで、こういう状態になってから長男が半月ごとに都会の自宅と生家を行ったり来たりしていたらしいが、彼だけが半年後面会が出来たといううが、まだお会いすることは出来ないでいる。

 一体、軽傷の人を助けるのでなく重度にしてしまうのか? 高齢の親と暮らしている私は疑問に思う。

 

 


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