ひらつかウオーキング協会

2017年3月 ウォーキングと自律神経

「ウォーキングと自律神経」

 最近先輩諸氏と話をしていたら、便秘であるとか、疲れが取れないとかの話をよく聞くようになりました。
 これを読んでいる会員さん達の間には、あまり当てはまらい話なのかと思いますが、先日、PHPを読んでいたら、というか、表紙を眺めていたら、自律神経の話が載っていました。
 ちらちら斜め読みをしたところ、ウォーキングが自律神経のバランスを保つのに運動面では良いということが書いてありましたので紹介したいと思います。
 
 なぜ自律神経かというと、このバランスが崩れることにより、体に色々な障害が出てくるということ、逆に言えば、自律神経のバランスが保たれていることにより健康は生活が送れるということが、医学的にはっきりしているからです。
 自律神経のバランスと書いていますが、バランスですから単独のものではなく、複数の神経を呼ぶことだとお分かりいただけると思いますが、自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」により成り立っており、このバランスが保てることが大切となるわけです。
 簡単に説明すると、交感神経は体を支配し、様々な活動をコントロールしており、副交感神経は、交感神経が体に対して様々なストレスを与え得ていることを解消する、すなわち、リラックスをコントロールする神経であるわけです。
 だからこそ、二つの自律神経がバランスよく働くことにより、より安定した生活が送れることになっていることが理解出るのではないでしょうか。

 交感神経が優位になると、いわゆる緊張状態となり、血管が収縮し、血流が悪くなり、継続することにより免疫力も低下することになり、病気になりやすくなるわけです。一方、副交感神経が優位になってくると、血流が良くなり、体の隅々まで血液が運ばれて体を健康にして行くことになります。

 しかし、人間は年と共にこの副交感神経の働きが低下するといわれています。私たちの年齢になると、交感神経が一生懸命働くのですが、リラックス効果を生む肝心の副交感神経の働きが弱まることにより、肉体的、精神的にいろいろな症状が出てくることになるわけです。

 これを防ぐためには、自律神経のバランスを保ことが大切となるわけですが、その大きな要素としては、食事と運動、生活習慣の三つを意識して整える必要があるわけです。

運動について
 私たちは、日ごろからウォーキングを通じて無理のない運動を続けているということが言えます。もっとも、年間200回以上もウォークイベントに参加されている方もおられますが、そこまでの必要はないのかもわかりません。
 自律神経の面から考えると、マラソンのような激しい運動を行うよりか、私たちが行っている有酸素運動、すなわち、ウォーキングを日常生活に取り入れることが大切となります。
 昨今、マラソンブームのこともあり、老若男女がマラソンに傾倒していますが、激しい運動は呼吸が速く、浅くなることにより、副交感神経の働きを阻害してしまうことになります。
 そうでなくても年齢のために副交感神経の働きが弱っているのに、急激な運動を行うことにより、より副交感神経の働きを弱めて、ひいては、体の老化を促進してしまうことになりかねません。
 ウォーキングにおいても、あまり早く歩くことのみ考えてないで、深い呼吸を取り入れながらウォーキングを行う、すなわち、友達と多少のおしゃべりをしながらあることが自律神経のバランスを保つことにとっては有意義なことだといえます。
 もっとも、おシャベリに夢中になりすぎて、ウォーキング(運動)の枠を外して、ダラダラしていたらウォーキングの効果も無くなってしまうわけですが。

食事について
 昔から「快眠快便は健康の元」といわれているように、食事と生活習慣が自律神経のバランスを保重要な要素と言えます。
 「快便」を保ということは、規則正しい食事を行い、腸の働きを軽快に保つということを言っているわけです。
 若いころ会社勤めを行っていて、満員電車の中で急にお腹の調子が悪くなり、途中下車をしてトイレに駆け込んだ経験があるのではないでしょうか。これが自律神経に変調をきたしていることの表れなのです。
 食事の面から考えると、まさしく腸の働きを快活に保つことが大切であり、そのために食事が大切となってくるわけです。
 ご存知ですか。腸の動きは、脳からくる指令と無関係に働いており、頭でいくら考えても腸はいうことを聞いてくれないことを。
 腸の働きをよくすると血流の流れが良くなり、自律神経のバランスを向上させることになるわけですが、そのためには食事が大切ということになってくるのです。

・ 朝起きたらコップ一杯の水を飲みましょう
 昔から言われていますよね。夜寝ている間に汗をかくため朝は脱水症状に近い状態であり、これを解消する為には、起き抜けにコップ一杯の水をもみましょうと。
 脱水症状も然りですが、水を飲むことにより腸に刺激が与えられて腸の活動が促進されることになります。
 年を取ると便秘になりがちになるということを聞いたことはありませんか。
 まさしく、腸の活動に異変をきたしており、この解消のためにもコップ一杯の水が有効になるわけです。

・ 一日3回はきちんと食事をしましょう
 自律神経のバランスを整えるためには、やはり一日三回の食事が有効となります。
 朝、昼、夜と、食事をとることにより腸に対して適度の刺激を与えることができ、ひいては腸の活動を活性化させることに繋がってきます。
 とはいっても、三度の食事をお腹いっぱい取るようでは、摂取カロリーが大幅に多くなり、肥満へとつながることにより、体への負担が自律神経のアンバランス以上に響いてくることになりかねません。
 昔から健康のためには「腹八分目」という言葉がありますが、高度の栄養を摂取している現在においては、腹八分目どころか、「腹七分目」「腹六分目」で十分と言えます。
 くれぐれも、カロリーオーバーな食事は控えるようにしましょう。
 また、ダイエットと称して、体重を気にするあまり食事を極端に取らなくする、食事を抜いてしまうなどということをすると、その時は効果が出ているように思うかもわかりませんが、結果、腸の働きを阻害することになり、極端な便秘になったり、自律神経の乱れを誘発して体の変調をきたすことになってゆきます。
 私たちは、それ相応の年齢を重ねてきていますので、食べ過ぎることな無いように、栄養バランスを意識た三度の食事が、これからのウォーキング人生を楽しく支えてくれるものと思います。・・・これが難しい・・

生活習慣について
 日常生活において、自律神経をコントロールすることは、「何事も”ゆっくり”意識して」行動することにあります。
 ゆっくり生活することにおいて、副交感神経の働きを向上させることができるわけですが、現代人の生活は、特に日本人の生活は「時間」を意識した生活に追われているように思えます。
 かくいう私もこの原稿を書いているのがアイデア不足からくる時間との戦いとなっているわけです。
 したがって、ゆっくり、ゆとりを持つためのアイデアを紹介してみたいと思います。

・ 一日6から7時間の睡眠時間を確保しましょう
 睡眠不足はすべての活動を阻害する要素といえます。例えば、仕事で徹夜した経験はどなたにもあると思いますが、体はつかれていてもテンションが上がっておりいざ睡眠をとろうと思ってもなかなか寝付けなかった経験があるかと思います。まさしく自律神経のバランスが崩れて、副交感神経が働かくなっているということではないでしょうか。
 人は規則正しく睡眠を確保することが活力ある生活を営む必要最小限の行動と言えるのではないでしょうか。

・持ち物を減らす、整理する
 私もですが、皆さんも持ち物に囲まれた生活をしていませんか。雑然とした生活をしていると、知らず知らずのうちに自律神経のバランスが崩れた生活となっていきます。
 服でも靴でもたくさん持っていると、いざ使うときに選択をしなければならなくなります。これが案外ストレスの元凶となり、かつ、整理されていないと、モノを探すことから始まるため、さらにストレスが大きくなります。
 昨今、「断捨離」という言葉、概念が流行っているのをご存知でしょうか。
 ものに囲まれた生活から、物を捨て、シンプルな生活を行うことにより、より精神的なゆとりある生活をしていきましょうということですが、これがまさしく、自律神経のバランス保つ秘訣となってくるわけです。
 考えてみてください。居酒屋などに行って、たくさんのメニューがあると何を食べるか迷ってしまいますが、昔の小料理屋などにはろくなメニューがなく、おかみさんがその日のおすすめを勝手に出してくれる店が沢山ありました。食べたいものをチョイスする楽しみはなかったですが、何かほっとした空間を醸し出していたのではないでしょうか。
 逆に、物を選択する楽しみがなくなり、このようなお店はすたれていってしまったのですが、日々の生活の中で常にチョイスしなければならないということは、大きなストレスに繋がっているものなんです。
 「シンプルイズベスト」という言葉もあるように、自律神経のバランスを保つためにはシンプルライフがいいのかもわかりません。

 他にも自律神経のバランスを確保する方法もあるのですが、私たちウォーカーは少なくとも有酸素運動としてのウォーキングを実践しているのですから、残りの食事面、生活習慣にも少しだけ意識してバランスの良い生活をエンジョイし、健康寿命を延ばしてゆこうではありませんか。

参考文献:PHP2月号 「自律神経のバランスによる超健康法 小林弘幸 日本体育協会公認スポーツドクター

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