Androidタブレット版のCLIP STUDIO PAINT PROを試しているのですが、イラストを描いていて使いにくいと思うことが多くありました。
いきなり理由を述べると説明が分かりにくくなるため、先に私の特徴を述べます。
- NECのT11 T1195/BASを使用中、タッチペンはAmazonで購入した低価格品を使用中
- CLIP STUDIO TABMATEとPC版のCLIP STUDIO PAINT PROを所有
- iPad版 Procreateを所有(iPad miniでたまに使用)※妻がiPad Pro 12.9で愛用
- PCの操作は比較的慣れている方(PC歴は35年ぐらい)
- PCは27インチ画面で使用することが多い、ノートPCの場合はHDMIで接続
- 視力が異常に悪い(コンタクト無しだと0.1以下、メガネorコンタクト装着で0.8ぐらい)
- 手描きに関しては逆画伯級(草彅剛さんやユースケサンタマリアさん並)
- Illustratorや3Dソフトは一般の方より慣れている
- イラストの制作はベジェ曲線と図形の加工からの作成を趣向
以上の条件のため、私の利用環境を含めて特殊性があるという前提で、Android版CLIP STUDIO PAINTが私に合わない理由がいくつかあります。
- 漫画制作に便利な機能が多くあるため、どうしても多機能になりボタンやサブメニューが多くなる。
- メニューへのアクセスが頻繁に発生し、私にとっては直感的な操作にならない。比較することが正しいかは分かりませんが、IllustratorやProcreate、Affinity Designerの方が直感的で使いやすいです。
- 11インチ級の画面サイズだとツールボタン、サブツールボタンへの操作がやりにくい。
あくまでも想像ですが、GALAXYのスマホでのイラスト制作は画面が小さすぎて私にはムリ。iPad Pro 12.9インチで使用したとしても、私にとって画面が小さいかも。 - T11 T1195/BASの手描き精度が異常に低かった。GatewayのWindowsタブレットPCと比較したところ、こちらの方が使いやすかった。日本語サポートがあるAndroidタブレットはほぼ本機のため、今のところかなり厳しい印象です。タッチペンに原因があるかもしれません。
- レイヤーを増やしていくとPC版よりもっさりした。
以下の写真はGatewayのタブレットPCでCLIP STUDIO PROを使用するときのものです。付属のタッチペンが使いやすいと思いました。
CLIP STUDIO PROの感想
漫画制作に向いているアプリ。イラスト制作はProcreateの方が良いと思いました。理由は、サブスクリプションの金額とCLIP STUDIOはキャンバス画面が小さく、直感的な操作になりづらく習得するまでに時間がかかる印象が強いところです。とにかくUIが悪いです。
CLIP STUDIOの良い点としては、ツールが豊富、日本人ユーザーが多く情報の取得がしやすい点、ファイルの書き出し機能だと思いました。Procreateの残念な点は、全てラスターデータでありiPad版しかないところ...
CLIP STUDIO シリーズとどう向き合うか?
Android版のサブスクリプションは解約します。Windows版の買い切りライセンス(GatewayのタブレットPC)を引き続きたまに利用します。T11 T1195/BASとCLIP STUDIO PROによる制作環境は残念ながら生産性が悪かったです。本機は動画&音楽再生端末になりそうです。
イラスト制作の中心は、Affinity DesignerとProcreateを併用。状況によってはIllustratorを使用するといった形にしようと思います。なんだかんだ言ってIllustratorがメインになりそうな予感...脱Adobe希望なのだが。
まとめとしては...
UIが重要。クリスタを使うには画面が大きい方が良いのでは?
直感的な操作にならず多機能すぎて慣れが必要。習得に時間がかかりそう。
Android版クリスタのサブスクリプションは解約します。
EXエディションのレイヤーのLT変換は良いと思いました。
クリスタのWindows版は悪くないと思いますよ。