春夏秋冬 思いのままに

春夏秋冬東西南北右往左往の過去現在、そしておそらく未来も

嫁さんの手

2010年05月03日 | 災害援助
朝、目が覚めて寝ぼけた頭でメガネを探った。
指先に感触が有ったがポトと言って落ちた。
午前5時、早朝である。

極端に目が悪いと言う訳ではないが40年以上
体の一部としてきたのだから、はずしていると落ち着かない。
目が醒めればメガネをかけるのが習慣になっている。
トイレに起きてもうひと眠りしようとしたが、落ちたメガネが気になる。
見るとベットのしたにあった。
が、手が届かない。マットと背板の間から床に落ちたらしい。
朝の5時である。
マットを力任せにめくって手を突っ込んだが取れない。
あきらめた、が落ち着かない。

幸い、嫁さんのベットとは別である。
と言って、ガサゴソやっているのだから、
気が付いている、はずである。
なにしてんのとは言わない。
嫁さんの気遣い、である。はずである。

6時になって彼女が起きだした。
すかさず、ちょっと手伝ってほしいと言った。
怪訝な顔をしている。
メガネが隙間に落ちて・・。

マットをめくって、そのすきに嫁さんが手を突っ込んで
取れた。
良かった。ありがとう。と言った。

なにも返さず下に降りて行った。



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